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駅舎デザイン市長に報告/新幹線まちなみ検討委/北陸新幹線上越駅

2010/06/04 新潟建設新聞

 北陸新幹線上越(仮称)駅のデザイン案の検討を進める『新幹線駅周辺まちなみ検討会議』の水野一郎座長らは1日、村山秀幸上越市長に対し、鉄道建設運輸支援機構(鉄道・運輸機構)に上越市の考えとして提案する駅舎デザイン案を報告した。

 水野座長は「委員からの熱心な意見を踏まえ、上越の夢が込められた」とし、「今は、地域に相応しい駅とすることが流れ。上越らしい駅とするため議論を行い、個性的で全国に例のないデザイン案となった」と検討内容を報告。

 模型を使って、融雪のため、屋根にスリットを設けグレーチング構造を採用することや側面をガラス張りとするなど、これまでの検討内容からまとめたデザイン案を細部にわたり説明した。

 説明を受けた村山市長は、「上越にとって、何が一番相応しいか、次の世代の残るようなものとなるよう、鉄道・運輸機構に、上越の思いを伝えたい」と語った。

 今回の提案をもとにことし夏ごろにも、鉄道・運輸機構からコストやメンテナンスを踏まえて3案が示される見通し。

 検討委員会がまとめた提案書では、「記憶に残る駅」をデザインコンセプトに、新幹線ホームのデザインとして、約300mの天井をドーム状のガラス張りとする案や天上に吊構造を採用し、中央部にグレーチング構造のスリットを設ける案、ガラス張りの側面にデザインを施す案のほか、これらの案を複合した4案が提案されている。

【写真=デザイン案を説明する水野座長(左)】

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