塩尻市建設事業協同組合(清澤由幸理事長)は1日、塩尻市やNPO法人SCOPと進める「地産地葬ビジネス育成事業」で、地域木材活用ビジネス創出協議会を開催した。地元間伐材等を活用しての棺製作に関しては、グッドデザイン賞に応募するなどこれまでの進捗状況が報告された。
同事業は、建設業と地域の元気回復助成事業により実施するもので、会議には、監督官庁である国交省関東地方整備局から建設産業第1課の勝瑞智章課長らも出席した。
この日までに、商品コンセプト開発からデザイン・設計、試作の段階までは進んでおり、試供モニタリング等を実施しての商品構成や販路開拓、ホームページ開設や展示イベント等によるPR活動など、今後の方針が話し合われた。
このうち、話題性や商品価値を高める意味でのグッドデザイン賞への応募に関しては、今月16日に迫った提出日を前に、板材を両側から削り斜め格子状にデザインされた“編案”の試作が最終段階に入っているところ。デザインを検討するなかでは、強度の面では問題ないうえわずかに光を通す素材を生かし「建材として2次的な使用ができないものか」などの構想も浮かんでいる。
視察に訪れた勝瑞課長も「元気回復事業はひとつのきっかけ。進めるなかで、建設業者としてのノウハウを生かしてほしい」と要望していた。
【写真:桧(左)と唐松(右)を素材とした棺の試作品】
【写真:グッドデザイン賞へ応募する棺の模型】