北陸地方整備局の職員で構成する「バイク調査隊」が9日、聖籠町の交通機動隊構内で実働訓練を行った。
訓練は例年この時期に行われ、ことしで4回目。県警の協力で交通機動隊から直接指導を受けるもので、初参加の隊員や女性隊員を含む21人が受講した。
調査隊は平成18年に、中越地震を教訓として全国に先駆けて結成された。大規模災害時に車より小回りの利くバイクで被害状況を把握し、より迅速な応急復旧が目的。北陸地整管内では約80人が登録。50~250ccのオフロード車を管内で13台保有し、各事務所に2台ずつ配備している。
これまでに能登半島地震・中越沖地震に出動し成果をあげている。
「一度でも未舗装道の経験があれば緊急時でも余裕が生まれる。無理をしないで、少しの変化にも注意を払って欲しい」。機動隊の担当者から座学で講習を受けた後、実際にコースを走行した。
コースには、タイヤやブロックなどの障害物が悪路を想定して置かれ、昨年より難易度が高いという。「人間は危ないとき反射的に手を握るから、クラッチにはつねに指を添えておいて」。指導担当者がその都度声をかけ、状況にあわせたポジショニングや、静止運転でバランスを保つコツを伝授。隊員らは時折転倒しながらも、真剣な表情で障害物に挑戦し、感覚を確かめていた。
【写真=真剣な表情で技術の向上に努めた】