記事

事業者
長野県飯田市

飯田市の新年度予算/一般会計は0・1%減の352億/その1

2004/02/24 長野建設新聞

 飯田市は23日、平成16年度当初予算案概要について明らかにした。これによると、編成にあたっては歳入の減少を考慮し、歳出削減徹底のため経常的経費を中心に枠配分を実施。事業の重点化を図ったとしており、この結果、一般会計は、前年度当初比0・1%減にあたる総額352億6、000万円となった。主だった目的別歳出項目では、民生費が同比11・9%のプラスとなったほかは軒並みマイナス編成。しかしながら、性質別歳出の普通建設事業費は43億9、559万円を数え、同比4・8%の伸びを示している。一方、病院及び水道事業会計を含む特別会計の総額は460億5、930万円で、前年度当初と比べると0・2%の減。

 新規事業として注目されるのは、企業人材確保住宅整備や座光寺の統合保育園建設、市役所耐震化、松尾小学校校舎増築など。

 人材確保住宅整備はエコハウジングビレッジ内に共同住宅6戸、他地区に戸建てで3戸を見込み、2億448万円の事業費を充てる考え。このほかハウジングビレッジ内では街路や水路整備も新規に計画され、事業費3、050万円が盛り込まれている。

●統合保育園はA1205㎡規模

 保育園建設は、大堤と座光寺の2保育園を統合するもので、建設地は両保育園のほぼ中間にあたる座光寺1716。敷地面積はA5、763㎡で、施設は平屋延べ1、205㎡規模を想定し、保育室のほか遊戯室、事務室、相談室などを配置する。定員は120人。事業費に4億7、727万円を計上し、6月議会案件での工事発注を目指す。17年4月の開園予定だ。

 市役所本庁舎耐震化事業には1、500万円を盛った。建物調査、耐震診断のほか改修工法を検討する設計業務まで実施する方針。また、公的施設の耐震に絡んでは、橋梁の耐震整備にも新たに着手する予定で、国道153号及び151号に架かる6橋について耐震化を図る。計上された事業費は3、500万円。このほか、避難施設として公民館や小学校屋内運動場、小中学校校舎についても耐震診断を行っていく計画。

 松尾小学校の校舎増築は児童数の増加に伴うもので、6部屋分の教室棟を増築する。事業費には1億1、692万円が見込まれている。

●処分場は調査実施設計費を

 継続事業では、千代毛呂窪地区に計画されている新最終処分場については、調査及び実施設計等業務費に5、000万円の事業費を盛った。

 基盤整備においては、飯田514号線や千代70号線などの新設改良に4億4、500万円、三遠南信自動車道関連で山本263号線や川路177号線等に2億6、700万円などの事業費を投入する。また、避難路整備として駄科桐林線、殿岡桐林線、久米線の拡幅工事(予算額1億2、200万円)のほか新規に飯田408号線に着手する。今回は、合同庁舎北側の用地買収及び補償費に1、800万円を計上した。さらに、街路の熊野殿岡線には1億9、300万円、ふるさと農道の上郷東地区には1億3、100万円を盛り込み、事業の推進を図る。

 丸山羽場第2地区土地区画整理には3億1、925万円、鈴岡公園用地取得に向けた調査費(新規)には33万円が予算化された。

●下水道は13%、水道は6%減

 特別・企業会計は、簡易水道が9億5、700万円(前年度当初比10・6%減)、農集排が4億1、660万円(同47%減)、下水道が47億3、760万円(同13・2%減)、水道が21億4、600万円(同6・4%減)と前年度と比べると厳しい予算組み。

 主な歳出内容は、簡水は米川に1億2、500万円、上久堅に2億9、850万円を計上。農集排は米川野池芋平地区に4、310万円、更生太田地区に1、129万円を配分する。

 公共下水道は、公共の飯田(予算額8億1、050万円)及び川路(同3億7、800万円)、特環の竜丘(同3億1、650万円)と山本(同1億円)の各処理区の整備を推進するほか、松尾浄化管理センターに4億3、060万円をつぎ込む方針だ。

 創設第7期事業の1億円、上水道安全対策の8、292万円、危機管理対策事業の5、300万円、妙琴浄水場整備事業の2、600万円が水道事業会計の主な内容。

 また、墓地事業には桐林聖地造成21基分に440万円、西部霊園聖地造成30基分に600万円の予算を組んでいる。

 飯田市の16年度当初予算案歳出概要の主要事業は次のとおり。(▼は新規事業、金額の単位は千円)

【主要事業】【産業振興】

▼地域農産物アンテナ直売施設設置事業(JA等と共同してアンテナショップを設置、野菜、果樹、きのこ、食肉、米、加工品の販売※農政課)=1、400

▼繁殖和牛活用遊休農地活性化事業(荒廃した遊休農地に牛を放牧し除草させながら、有害鳥獣対策の効果なども実証、夏の間A1haに牛2~3頭放牧、牧柵・簡易牛小屋整備※農政課)=450

▼戦略的人材確保連携事業(企業人材確保住宅整備〔エコハウジングビレッジに共同住宅6戸、戸建て3戸、企業などの研究者、開発者を入居資格〕※工業課)=204、486

▼産業用地整備事業(新規産業用地の調査※工業課)=1、000

▼環境共生まちづくりマスタープラン策定(天竜峡エコバレー地区の総合的なマスタープランを策定し事業推進を図る※エコバレー推進室)=10、000

▼エコハウジングビレッジ整備事業(竜丘地区内の街区整備支援〔街路、水路、植栽〕※エコバレー推進室)=30、500

▽有害鳥獣対策事業(<1>有害鳥獣防除柵設置事業1、600<2>有害鳥獣捕獲檻、被害防止機器設置事業658<3>有害鳥獣新技術実証実験600<4>有害鳥獣駆除委託ほか2、782※農政課)=5、640

▽果樹、野菜振興事業(<1>推奨品種苗木導入補助〔野菜、果樹苗木〕3、900<2>生産向上施設整備補助〔雨よけ施設、細霧冷房システム〕6、960<3>省力化対策施設整備補助〔点滴かん水〕800<4>園芸振興対策事業50※農政課)=11、710

▽県営中山間総合整備事業(県営事業負担金〔16年度情報基盤施設整備ほか〕32、505<2>情報基盤施設整備伝送路教共架・伝架申請など4、558※農政課)=37、063

▽森林空間総合整備事業(千代野池地区・森林整備A70ha、林間広場整備A2ha、案内板整備、13~16年度、総事業費100、000※林務課)=30、000

▽ふるさとの里山再生事業(<1>里山整備・薪づくり、原木切り出し、きのこ駒打ち11、2月300<2>里山利用の体験交流などの活動団体への補助300※林務課)=600

【環境衛生】

▼再生可能エネルギー利用推進事業(設置費の1/5を補助、太陽光発電設置100上限、薪ストーブ設置150上限、ペレットストーブ設置100上限※環境保全課)=7、500

▽新最終処分場事前調査事業(建設に向けた事前調査、実施設計等、千代毛呂窪地区※環境保全課)=50、000

●その2へ続く



紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら