越谷市(板川文夫市長)は23日、16年度当初予算案を公表した。一般会計の総額は、766億円で対前年度比9%の増額。このうち78億2172万円。主要事業は、資源化センター更新整備事業(16-18年度)に32億円、荻島公民館建設事業(16-17年度)に4億9、500万円の債務負担行為を設定したほか、17年度以降の工事着手に向けて、仮称・第2東越谷小の実施設計、教育センターを併設する増林地区センター設計費、消防署大袋分署移転に伴う設計費などを盛り込んだ。
特別会計は、公共下水道など11特別会計、病院事業会計を含めた総額は、1、437億6、255万円。下水道事業には、仮称・東越谷雨水ポンプ場建設工事費5億300万円を計上。ポンプ容量は毎秒1・386立方m。
土木費関連は、大型シェルター設置などの南越谷駅南口駅前広場改修工事2億5、700万円、斎場関連道路整備工事1億4、000万円、仮称・元荒川新橋新設工事2億9、000万円、新川都市下水路整備工事9、000万円など。
教育費関連は、大袋中大規模改造工事1億9、800万円、宮本小屋体改修工事1億200万円、北越谷小屋体改修工事9、100万円。光陽中耐震補強工事8、000万円など。
主な事業は次のとおり。
【資源化センター更新整備事業】
事業費は、リサイクルプラザ建設工事5億9、000万円、既存施設解体工事2、000万円。老朽化した資源化センターを更新・整備する。計画する工場棟、啓発棟、収集業務センターのうち、3階建て、高さ20・5mの工場棟が着工。主な設備は破砕機、磁力選別機、スチール管プレス機など。解体するのは比重差選別施設、リユース展示場、粉砕機選別施設など。
【荻島公民館整備事業】
事業費は監理委託280万円、工事1億5、000万円。老朽化に伴い、隣接地へ移転新築する。床面積約1、800㎡に生涯学習、地域コミュニティ、地域福祉、防災救援の4機能を持たせる。目的ホール、小会議室、和室、調理室、図書コーナーなど。設計担当は福永建築設計事務所(越谷市、電話048-963-3506)。
【仮称・第2東越谷小新築事業】
事業費は、設計4、300万円、搬入路造成工事400万円。新校舎は、24クラス、校舎や屋内運動場、プールなどが一体化した、RC造4階建て、延べ床面積9、000~9、500㎡を想定。実施設計までまとめる。基本設計はアウス建築企画(越谷市、電話048-962-6260)。
【増林地区センター整備事業】
事業費は、設計2、000万円、地質調査170万円。地区センターは、公民館機能に住民票など交付事務や各種申請書の預かり事務など一部行政サービス機能を備えた施設。増林地区には教育センターを併設する。これまでの大型公民館では、2、000㎡規模で整備してきた。
【消防署所整備事業】
事業費は、地質調査300万円、設計1、000万円。西大袋土地区画整理事業に伴い、市域北西部の防災拠点である大袋分署を、各種災害や高度化する資器材などに対応できる耐震性・耐火性に優れた施設として移転新築する。既存分署は、プレハブ造平屋建て、床面積442㎡の規模。