前橋市が発注した元総社南小学校東校舎で、全国的にも珍しい耐震化工事が進められている。工事は既存の４階建ての最上階をカットし、階層を３階にするもの。階層を下げることで上部の重量が軽減され、耐震性が大きく増加する。さらに、外部に鉄骨ブレス計６カ所を設置するとともに、基礎にもコンクリートの増し打ちを行う。

工事は、夏休み期間に入り本格化しており、すでに４階部分の半分以上が撤去されている。今後は、夏休み明けまでに防水工事まで完了させる計画。

同校舎は昭和52年に建設されたもので、Ｓ造４階建て、延べ床面積１４８６㎡。これを３階建ての延べ１１１８㎡に改修する。

上層階をカットするという工法は珍しく、同市にとっても初めてのこと。Ｓ造の校舎だったために適用された工法。設計はアーキズムあすか設計（前橋市）が、施工は橋詰工業が担当している。