鉄道運輸機構北陸新幹線建設局は10日、平成26年度の開業を目指す北陸新幹線飯山駅のデザイン案3点を飯山市に提案した。これを受け飯山市は11日、デザイン案をホームページに掲載、9月3日まで意見を募集する。意見を参考に、9月半ばをめどに同法人へ推薦する1点を絞る予定だ。
A案は「地域の風土と歴史を感じさせる駅」がテーマ。木質調の外観デザインで、雁木をモチーフとした重厚な佇まいを基調としている。
「雄大な大地と伝統美を感じさせる駅」をテーマとしたB案は、連続した白いルーバー、かつ緩やかな曲線の外壁。飯山の伝統工芸品である和紙「内山紙(うちやまがみ)」を広げたイメージを表している。
C案のテーマは「未来を開拓する力強さを感じさせる駅」。外観はハイテク感のあるデザインで、未来へ向けた地域の期待感を表現。都市施設と対称的なイメージにより、互いの存在感を際立たせた。
設計はジェイアール東日本建築設計事務所(東京)が担当。駅舎の建設は23年秋の着工を予定している。
【写真=飯山駅のデザイン案(上からA、B、C案)】