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神奈川県藤沢市

辻堂駅北口に一大拠点/23年度にグランドオープン

2010/08/25 日本工業経済新聞(神奈川版)

 藤沢市が、JR辻堂駅北口約二五万平方㍍の再開発事業として進めている「湘南C―X(シークロス)都市再生プロジェクト」の進捗状況をみた。

 UR・都市再生機構施行による土地区画整理事業が行われた二五万平方㍍の土地利用について市は、▽産業関連機能ゾーン▽医療・健康増進機能ゾーン▽広域連携機能ゾーン▽複合都市機能ゾーン―の四つのゾーンに分け、該当事業者の誘導を図った。

 既に、産業関連機能ゾーンを中心に、進出事業者が業務開始している区画もあり、概ね各区画の事業者も決定し、業務施設建設についても、既に着工済み、または近々着工という事業者が多い。

 中でも、辻堂駅とぺデストリアンデッキで結び、同プロジェクトの拠点施設ともなるA―1街区に計画されている住友商事のショッピングモールは、四階建て延べ約一七万平方㍍の大型商業施設。時代を先取りした核店舗(一二店舗)や特化型モール専門店(二五〇店舗程度)のほか、文化教室やシネコンなども入居する。湘南エリアの新しい拠点となるワンランク上の商業施設がイメージされている。一〇月頃に着工し、二三年秋頃の完成が見込まれている。商業施設のほか、六階建ての駐車棟も建設する。

 この大規模商業施設を中心とする複合都市機能ゾーンでは、B―1、B―2、B―3の住宅区画で、住友商事が一棟一二六戸、ナイスが九六戸、大京が三〇〇戸強などのマンション建設を計画している。

 事業者未定となっているURのA―2区画では、二二年度内に再公募が行われる。

 広域連携機能ゾーンのC―1区画では、藤沢市土地開発公社が、老朽化した市関連施設等の代替地として活用するもようである。

 また、C―2区画については、(財)藤沢市開発経営公社が整備・運営の事業者を公募し、大成建設グループを優先交渉権者と決めた。公社から一括で借り上げ、地上八階地下一階延べ八、一七五平方㍍の施設を建設し、各テナントにサブリースするマスターリース方式で運営する。

 なお、同プロジェクトの一環として計画されている市施行の駅南口デッキ(二〇階建て複合施設に繋がる)について市は、九月補正で予算確保して着工する構えでいる。

 また、JR東海による駅改良事業についても、ホーム拡幅や線路切換工事も終了し、二三年度には完成する予定となっている。





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