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茨城県金砂郷町

郵便入札の導入へ/入札制度見直す

2004/03/09 日本工業経済新聞(茨城版)

 久慈郡金砂郷町は、新年度から入札制度の大幅な見直しを行うことを明らかにした。農業集落排水工事をめぐる談合疑惑に伴うもの。改正後は、予定価格の事前公表をコンサルタント業務まで拡大するほか、格付け(ABCの3ランク)の公開、1000万円以上の建設工事一部を対象とした郵便入札制度の導入、などを実施する。

 予定価格の事前公表は、現行、予定価格130万円以上の建設工事について行っているものに加えて、コンサルタント業務等の入札においても行うもの。

 物品は、価格表示があり予定価格の設定が難しいため公表の対象外とする。

 格付けの公開は、競争入札参加選定業者の格付等級を明らかにするもので、ABCの基準格付け等級及び等級別発注標準金額について公開し、選定基準を明確化する。

 郵便入札制度の導入は試行的に行うもので、入札参加業者が明確にされないことで、入札の一層の透明性、競争性、公平性を確保するのが目的。1000万円以上の建設工事で必要に応じて実施する計画で、参加業者の公表は事後とし、設計見積依頼も郵送等で行う。

 これ以外に、「低入札価格調査制度」の要項を制定するほか、入札談合に対して的確に対応するため「町公正入札調査委員会」を設置。

 談合情報があった場合に対応するため「町談合情報対応マニュアル」も策定する。

 そのほか、登録業者に対して基準格付け等級、等級別発注標準金額の公表を行い、各業者に入札制度等の周知徹底の場を設ける。制度の理解を得ることで、入札内容の透明性を高めていく方針だ。



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