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国土交通省

20年後に4割減/建設業就業者数の将来推計

2010/09/08 本社配信

 国土交通省は7日、建設業就業者数の将来推計をまとめた。現状の若年層の入職率、過去の各年齢階層の経年変化率などをもとに推計すると、平成42年には、平成17年と比べてマイナス44%の278万3783人となる。

 また技能労働者に焦点を当てると、同マイナス38%の212万6464人となった。年齢階層別では「25~34歳」「35~44歳」の落ち込みが最も大きい。

 さらに、建設技能労働者一人当たり建設投資額(生産額)からみた必要数を推計すると、現状は過剰傾向だが、今後の中高年の熟練労働者の大量退職と、若年者の入職者数低下傾向により、質的にも量的にもミスマッチとなる可能性がある。

 建設業の入職状況は低下傾向にあり、とりわけ24歳以下の若年入職者が減少。製造業と比較しても低いことが確認されている。

 技術者(平成21年=32万人)の人材となる大学院、大学・短大の理工系入職者は、14年の1万1258人から、21年は1万642人へと減っている。

 その一方で技能労働者(平成21年=342万人)の人材となる高校の理工系入職者は、14年の1万2009人から、21年は6557人へと激減している。

 建設業就業者数(21年平均)は517万人で、ピーク時(9年平均)の685万人から約25%減少している。なお直近データの22年6月は487万人にまで落ち込んでいる。

 内閣府が昨年8月に実施した仕事に対する意識調査によると、理想的な仕事の第一は「収入が安定している仕事」だ。これに対し建専連が19年3月にまとめた調査報告によると、若年者が入職しない理由の第一は「収入の低さ」となっており、賃金が現状のままでは、入職しないのは当然の結果ともいえる。

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