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「あいれふ安塚」が起工/地鎮祭を挙行/安塚区に初の特養/越後上越福祉会

2010/09/09 新潟建設新聞

 県内でも、有数の福祉施設数を誇る上越市の中にあって、これまで特別養護老人ホームが無かった同市安塚区で7日、社会福祉法人・越後上越福祉会(飛田尚文理事長)が計画する『特別養護老人ホーム(仮称)あいれふ安塚』が起工の日を向え、同区内の建設地で地鎮祭が挙行された。

 式典には、関係者ら約30人が出席し、設計者であるエスデー建築研究所の堀井邦彦代表取締役による苅初めの儀、飛田理事長と村山秀幸上越市長の穿ち初めの儀、施工者である植木組の植木義明代表取締役社長が地伸之儀などの神事を執り行い、工事の安全を祈願した。

 着工にあたり飛田理事長は、関係者らの尽力に謝辞を述べるとともに「地域に根ざした施設、愛される施設、開かれた施設を目指し、ご利用者様が安全・安心・快適・自由な暮らしができる、質の高い介護サービスを提供することを第一義に考える」と決意を語った。

 また来賓の村山市長は「昨今の高齢化が進む中で、介護に伴う内容は重度化しており、同施設には、経費や地域の交流などの面で、実情をしっかりと受けて、福祉施設が、どうあるべきかが表れている。今後、地域における福祉の拠点としての活躍を期待する」と述べた。

 施工者の植木社長は「新たな、ふれあいと思いやりにあふれる施設の建設工事を当社に御下命いただき光栄である。安全、品質、施工管理などに配慮し満足していただける施設の引渡しに向けて努力したい」と誓った。

 施設は上越市安塚区沢田工業団地内に建設され、規模はS造2階建て延床面積6116・32㎡。

 建設工事費には10億2900万円を投じて施工を植木組上越支店が担当。来年3月竣工を予定。

 施設内部には、ベッド、洗面台、トイレ、個室対応型空調付きの個室(13・5㎡)100人分をメーンに、そのほかの設備として、仰臥位入浴装置2台、座位入浴装置4台、エレベーター2台(11人乗り)や職員と家族が利用する休憩室(10室)、一般用の浴槽10台を確保し、利用者と職員に優しい施設を目指す。また、地域に根ざした施設として、地域交流や災害時の避難所としても活用できる地域交流ホール(189・36㎡)も設置する。

 施設の建設には、サトコウ(上越市)が開発したSSUT工法を採用し、工期・工事費を最少減に抑え、居住費の低減に寄与するとともに、施設をオール電化とすることにより、環境へも配慮する。

 SSUT工法の活用や施設の外観・内装をシンプルなものとし、建設費を抑えることで、ホテルコスト(居住費)や人件費に還元したい考えだ。

【写真=完成イメージ。安全を祈願する飛田理事長(左)と村山市長(右)】

あいれふ安塚地鎮祭003507.jpg あいれふ安塚完成予想図'003508.jpg

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