八千代市はこのほど、総合グラウンドの施設概要を公表した。今月か来月にも実施設計を委託する予定で、現在、それに向けて準備を進めている。総合グラウンドは、新川沿いの県立八千代広域公園内に、中央図書館とともに市が整備する。総合グラウンドについては、今年度の実施設計を経て2011~12年度に建設を進める予定。事業費は約10億5000万円を見込んでいる。
市の総合グラウンドと中央図書館は、新川沿いの県立八千代広域公園(A53.4ha)のうち、村上側に計画されている。総合グラウンドは、県立広域公園に隣接する市の総合運動公園と連携して、市民による全市的なスポーツ大会やスポーツイベント、小中学生による総合体育祭が開催可能な施設として整備が計画されている。
市が公表した施設概要によると、総合グラウンドの面積は約2万4700㎡で、1周400mのトラック(全天候ウレタン舗装)およびサッカー競技が可能なインフィールド(人工芝)を備えた公認陸上競技場として、4種公認の取得を目指す。スタンドは西側の正面スタンド(階段構造、ベンチ式)を1500人程度、外周の傾斜を利用した芝生スタンドを2500人程度の合計約4000人収容規模で計画。併せて管理棟(1階:事務所・トイレ・倉庫、2階:記者控室・審判控室・役員控室、3階:写真判定室・放送室・本部室・記録室)および別棟(機械室・救護室・更衣室・シャワー室・便所)、資材倉庫(各器具等を収納)を整備する。
昨年度は、基本計画・基本設計業務を八千代エンジニヤリングに委託している。
同じく県立八千代広域公園内の村上側に計画している中央図書館(市民ギャラリーとの複合施設)は、事業が取りやめになった県立図書館に代わる施設として、やはり市が整備する。規模は延べ約5800㎡(図書館約3500㎡、市民ギャラリー約1280㎡、共有約1020㎡)、蔵書46万冊で計画。
昨年度は新川周辺地区を対象にした都市再生整備計画に反映させるために、予備設計をINA新建築研究所に委託しており、今年度の庁内での調査研究、11年度の基本設計、12年度の実施設計を経て13~14年度で建設を進める計画。