寄居町(津久井幹雄町長)は、開会中の3月定例会で、16年度当初予算案など上程議案を審議している。一般会計予算は、94億7、141万7、000円で、対前年度比1・8%増とするもの。このうち普通建設事業費は、16・6%を占める15億7、537万9、000円で、17・7%減としている。注目の町営住宅中道西団地建設では、2か年4億円余りの継続費で着工。寄居駅南地区は、都市計画決定、事業認可申請を進める。水道事業では、県水受水施設建設も2か年継続費で9億5、800万円余りを盛り込んでいる。議会最終日は19日。
木造の老朽化した町営住宅8団地の集約建替えとして取り組んでいる中道団地整備は、初弾として中道西団地第1期工事北棟として継続費を組んでいる。年割額は、16年度3、998万円、17年度3億6、503万6、000円で、計4億501万6、000円。
規模は、RC造5階建て1棟で、26戸の計画。ランドブレイン(千代田区、電話03-3263-3811)が設計など業務を担当している。
寄居駅南地区沿道区画整理型街路事業は、駅南の約4・7haを対象に計画。土地区画整理事業施行区域の都市計画決定を行い、併せて実施計画書などを作成し、事業認可申請を進める。業務委託に745万5、000円を付けた。
また、桜沢駅周辺地区の都市計画事業は、花園町の事業との一体的な事業推進のため、調査費614万3、000円。男衾駅周辺地区には、898万8、000円を盛り込んだ。
教育施設整備は、男衾小耐震補強設計、折原小耐震診断を実施する。ほか合わせ1、193万7、000円を計上した。さらに、生涯学習施設整備基本計画作成委託に50万円を措置し、生涯学習施設のあり方について調査研究を行う。
特別会計は、公共下水道事業が、7億4、353万7、000円で11%増。農業集落排水事業3億8、242万6、000円の33・2%増。
下水道は、設計など委託2、123万2、000円、工事2億7、240万5、000円を付け、寄居郵便局の西側となる六供地区の14・95haの整備を推進する。農集排は、採択5年目の用土中央地区は管路工事とともに処理施設工事に着手する。3億2、892万3、000円の工事費。
水道事業会計は、資本的支出予定額を6億4、068万9、000円とした。2か年継続費を組む県水受水施設建設事業は、年割額を16年度2億854万5、000円、17年度7億5、027万3、000円としている。
建設地は、富田地内。設計を東京設計事務所関東事務所(さいたま市、電話048-650-8038)が担当。県では16年度から送水管布設工事を進めるため、準備を進めている。