●主要な都市計画の決定の方針
【都市施設の整備に関する主要な都市計画の決定の方針】
◆交通施設
<1>交通体系の整備の方針…本区域における主な交通施設は、常磐自動車道をはじめ、国道125号、354号、408号などの広域幹線道路である。
本区域は、人口や産業の集積に伴い交通量が急速に増加し、国道125号や354号などの幹線道路では交通渋滞が慢性化している。
今後、現在整備中のつくばエクスプレスや首都圏中央連絡自動車道の整備効果などによる都市化の進展に伴い、本区域の交通量は益々増加することが予想されることから、これらの交通量を円滑に処理し、日常生活や産業活動の利便性、安全性を高めることが必要である。
そのため、本区域においては、つくばエクスプレスや首都圏中央連絡自動車道を中心とした格子状の広域交通網の構築を図る。
また、道路交通の混雑を緩和し都市環境の改善を図るため、つくばエクスプレスの積極的な利用を促すことによって自動車と公共交通機関との効率的な機能分担を進めるなど、交通需要マネジメント(TDM)を促進する。
<2>主要な施設の配置の方針
・自動車専用道路…本区域は、東京から東北地方へ延びる常磐自動車道や、これと連結して首都圏の環状の連絡機能を果たす首都圏中央連絡自動車道を配置する。
・主要幹線街路…自動車専用道路と連携し、本区域内外の都市拠点間を連絡する主要幹線街路として、南北方向の国道6号バイパス、国道408号、県道つくば真岡線、都市計画道路学園西大通り線、東西方向の国道125号バイパス、国道354号バイパス、県道土浦岩井線、都市計画道路土浦学園線等を配置する。
・都市幹線街路…主要幹線街路を補完し、本区域内の市街地間を連絡する都市幹線街路として、国道125号、県道野田牛久線、つくば古河線、都市計画道路新都市中央通り線、境松・西平塚線、学園東大通り線、小山・大井線等を配置する。
・都市高速鉄道…東京都心と本区域を連携し、沿線の諸都市との連絡を強化するつくばエクスプレスを配置する。
<3>その他…交通の結節点となる鉄道駅において、交通処理の円滑化を図るため、駅前広場の整備を促進するとともに、駅舎や駅周辺における交通施設等のバリアフリー化を図る。
また、駅周辺や中心市街地において、自動車交通の増加に伴う駐車場需要に対応するため、駐車場の整備を図る。
<3>主要な施設の整備目標
現在整備中又はおおむね10年以内に整備に着手することを予定する主要な施設(都市計画施設)は、次のとおりとする。
交通施設名路線・施設名等
※自動車専用道路…1・3・2首都圏中央連絡自動車道線
※主要幹線街路…<1>3・2・29牛久・土浦線(国道6号バイパス)<2>3・3・33寺具・北条線(国道125号バイパス)<3>3・2・34真瀬今鹿島線(県道つくば真岡線)<4>3・3・35下大島線(国道125号バイパス)<5>3・2・36真瀬大角豆線(国道354号バイパス)
※都市幹線街路…<1>3・4・30天宝喜・茎崎線(県道野田牛久線)<2>3・4・32小山・大井線<3>3・2・38妻木金田線<4>3・3・39上野花室線<5>3・2・40新都市中央通り線<6>3・3・41萱丸東西線<7>3・2・42島名上河原崎線<8>3・4・43上野新治線<9>3・4・44新治下大島線<10>3・4・45谷田部花島線<11>3・4・67花島真瀬線
※都市高速鉄道…常磐新線(つくばエクスプレス)
※その他…(仮)つくば駅前広場、(仮)葛城駅前広場、(仮)島名駅前広場、(仮)萱丸駅前広場
◆下水道及び河川
<1>下水道…市街化の動向や道路などの都市施設整備と十分に整合を図りながら効率的な施設整備を行い、本区域における生活環境の向上と公共用水域の水質の保全を図る。
汚水に係る下水道施設の整備は、人口や産業が集積している地区や計画的な開発による市街地整備が行われる地区から重点的に進める。
市街地の雨水の排除は、放流河川の整備と十分に整合を図り、排水施設の整備を進める。
<2>河川…洪水による浸水被害から地域の安全を確保するため、河川改修など適切な治水対策を進める。
河川流域において親水性などを生かした憩いや交流の場の整備を進めるとともに、水質の浄化や水辺環境の保全など、環境にも配慮した総合的な河川整備を進める。
<2>主要な施設の配置の方針
・下水道…汚水処理は、霞ケ浦常南流域下水道と小貝川東部流域下水道の整備を促進するとともに、それに関連した各公共下水道の処理区域の拡大を図る。
市街地の雨水排除は、河川や農業関連の計画と調整を図り、ポンプ場や雨水管渠等の整備を進める。
・河川…本区域の河川は利根川水系に属しており、北から北東にかけて桜川、西端に小貝川が流れている。その他の主要な河川として、谷田川や西谷田川、稲荷川、小野川等があり、市街地の雨水はこれらの河川に排水されている。
これらの河川は、洪水による浸水被害から地域の安全を確保するため、河川改修など適切な治水対策を進める。
<3>主要な施設の整備目標
現在整備中又はおおむね10年以内に整備に着手することを予定する主要な施設(都市計画施設)は、次のとおりとする。
※流域下水道…霞ケ浦常南流域下水道、小貝川東部流域下水道
※流域関連公共下水道…霞ケ浦常南流域関連つくば市公共下水道、霞ケ浦常南流域関連茎崎公共下水道、小貝川東部流域関連つくば市北部公共下水道
◆その他の都市施設
人々の健康で文化的な都市生活や機能的な都市活動を確保するため、火葬場やごみ焼却場などの都市施設については、社会情勢の変化などを勘案し適切な配置と整備に努める。
<1>研究施設及び教育文化施設…国及び独立行政法人の試験研究機関や教育機関等の良好な施設環境を維持するため、研究施設及び教育文化施設等の指定を検討する。
<2>火葬場…1箇所(つくばメモリアルホール)を配置する。
<3>ごみ焼却場…1箇所(クリーンセンター)を配置する。
<4>汚物処理場…2箇所(クリーンセンター、クリーンセンター南分所)を配置する。
【市街地開発事業に関する主要な都市計画の決定の方針】
◆主要な市街地開発事業の決定の方針
本区域における市街地開発事業は、これまでに研究学園都市の建設における土地区画整理事業や新住宅市街地開発事業、北部工業団地等における工業団地造成事業などが積極的に行われてきた。現在は、つくばエクスプレスの沿線において、鉄道整備と一体的に行う土地区画整理事業を行うことによって、職住が近接した新たな都市づくりを進めている。
今後は、現在整備中の事業を円滑に進めるとともに、既成市街地において都市機能の更新や居住環境の改善、防災性の向上を図るための事業を重点的に行う。
特に道路や公園など都市施設の整備が遅れている地区や、農地や工業跡地などの低・未利用地が残されている地区は、土地区画整理事業等を行うことによって良好な市街地の形成を図る。
◆市街地整備の目標
現在整備中又はおおむね10年以内に整備に着手することを予定する主要な市街地開発事業は、次のとおりとする。
※土地区画整理事業…花室西部土地区画整理事業、つくば市台町土地区画整理事業、中根・金田台特定土地区画整理事業、葛城一体型特定土地区画整理事業、上河原崎・中西特定土地区画整理事業、島名・福田坪一体型特定土地区画整理事業、萱丸一体型特定土地区画整理事業
【自然的環境の整備又は保全に関する都市計画の決定の方針】
◆公園緑地等の整備目標及び配置方針
<1>運動公園…2箇所(さくら運動公園、茎崎運動公園)を配置する。
<2>総合公園…1箇所(洞峰公園)を配置する。
<3>その他の公園緑地等…街区公園などの住区基幹公園、風致公園などの特殊公園、都市緑地などを適切に配置し、その整備を図る。
◆主要な緑地の確保目標
現在整備中又はおおむね10年以内に整備に着手することを予定する主要な公園緑地等(都市計画施設)や、おおむね10年以内に指定することを予定する緑地保全地区等(地域地区)は、次のとおりとする。
※都市計画公園…さくら運動公園、茎崎運動公園、大池公園(地区公園)、地区公園(葛城地区)