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群馬県片品村

土出公民館/移転新築/用地買収を促進

2010/10/01 群馬建設新聞

片品村が9月定例議会で可決した一般会計補正予算で、国道401号沿いにある土出公民館の移転新築計画が明らかとなった。一般会計補正予算で確保した事業費は、6135万6000円。同村は「本年度中の移転完了を目指して整備を進めていきたい」とし、現在の状況について「用地買収を促進している段階。このため、着工時期は流動的になっている」と話している。同事業は、県が実施する国道401号の拡幅事業に伴い計画されたもの。

片品村は、土出地内にある土出公民館を移転し、新たに建設する予定で、現在、用地買収の促進を図っている。同村では本年度中に工事を発注、着工していきたい方針を示している。ただ、国道401号の拡幅事業に伴う用地買収の状況によって、来年度の発注となる可能性もある。

新築する公民館は、国道401号の旧道に建設する計画で、規模は、W造2階建て、延べ床面積263㎡。新施設は、建築場所が緩やかな傾斜になっているため、実質平屋建てに近いイメージで、1階部分は、傾斜によって作られる空きスペースを倉庫として利用するもの。2階部分が事務所となり、住民センターとしての利用も視野に入れている。新施設の設計は小島設計(沼田市)が作成した。

既存施設は、W造2階建て、延べ床面積188㎡で、県沼田土木事務所鎌田事業所が国道401号の歩道設置事業を進める際に、同公民館の土地を拡幅部分として利用するため移転することになっている。移転後に既存施設は、解体し土地の約半分は歩道へと整備される。残る跡地は防火水槽や防災無線などの消防施設を整備する予定だ。

県沼田土木事務所鎌田事業所が進める歩道設置事業は、平成年度から年度までを事業期間とし、同線L565mを対象に現幅W6・5mをW9・75mへと拡幅するもの。同区間は、線形が悪く狭隘で見通しも悪い。片品北小学校への通学者、片品温泉や冬期はスキー場への往来客も多い路線のため拡幅によって歩道を新設し、歩行者の安全や交通状況を改善することを目的としている。

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