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山梨県甲府市

見直し路線、選定は3段階/ルート変更なども視野/都市計画道路

2010/10/01 山梨建設新聞

近年の社会経済情勢の変化、急速に進展する少子高齢化、人口減少に対応するため甲府市は、21路線の都市計画道路を見直す。来年9月までに原案をまとめ、平成25年度から計画変更の手続きを進める。改めて都市計画道路の必要性や妥当性を検証するとともに、計画道路の変更や廃止などの見直しを行う。

 市内の都市計画道路は39路線で約116㎞。このうち整備済みが、約67㎞で進捗率は約58%にのぼる。

 見直し路線の選定方法は、過程を3段階に区分した。第1段階が見直し検討対象路線の選定(都欠後20年以上経過した未整備路線)。第2段階が上位計画における位置付けや課題などの確認。第3段階が見直し候補路線の選定(必要性、事業可能性の視点で選定)。段階ごとに検討を行い、見直し候補路線(変更・廃止)を選定し、そのほかの路線を存続路線となる。

 見直し候補路線は、見直し素案の作成を行い、将来交通需要推計により、見直し候補路線を廃止・変更した場合、周辺道路への影響がないかを検証。見直し変更路線の廃止・見直しにより関連事業へ支障がないかを関係機関と協議を行う。検証の結果、支障がないと判断された見直し路線は、見直し原案を作成し、住民合意形成及び都市計画手続きを進める。

 これまで長期にわたり事業化の見込みがない場合、将来の土地利用計画や、土地の有効利用などの面で土地所有者に与える影響は大きい。市では都市計画道路の必要性を検証し、計画に対する住民意識の多様性への対応が、今後解決すべき課題としている。

 今月28日には、第1回目の甲府市都市計画道路見直し検討委員会を開催。都市計画道路の見直しに関する原案の検討及び作成を行うために設置されている。

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