国土交通省甲府河川国道事務所は、移転に伴い笛吹川出張所の庁舎改修と電気通信設備移設工事を実施する。庁舎改修工事は、10月下旬にも一般競争入札を執行する予定だ。電気通信設備移設工についても、同月中に公告する見通し。
移転先は、笛吹市石和町唐柏720-3地内にある旧法務局で、建物は敷地面積1324㎡に、RC造平屋建て、延べ床面積424㎡の規模。昭和62年に建設された施設を再利用する。
庁舎の改修は、老朽化の見られる屋根にシート防水の張替え(約418㎡)や、外壁の亀裂補修のほか、間仕切りのないフロアーを会議室、書庫、電気設備室などに仕切りを施す。また、室内への電気引き込み工事も行う。
電気通信移設は、雨量や河川の水位などの情報を送受信するポール型の鉄塔を整備するもの。設置場所については現在検討中だが、ゴルフ練習場が隣接しフェンスが約40m近くあるため、同鉄塔の高さも考慮した高さになる見込み。工期は、それぞれ約5カ月を設定。
順調に進めば23年度早々にも新施設への引っ越しを行い、同年夏頃に既存施設の解体工事を行う予定だ。
既存施設は、同市石和町八田114地内の敷地面積984㎡に、W造平屋建て、総延べ床面積477㎡の規模。用地については同市の市有地のため、更地にして返還される。
担当課では「近隣に適当な施設が見つかったことや、既存施設のリユースを行うことで工事費が新築の約86%コスト縮減出来るなどの理由から、同施設への移転を決めた」と話す。