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埼玉県横瀬町

水質管理センターが着工/横瀬町予算/債務合わせて12億円

2004/03/16 埼玉建設新聞

 横瀬町(加藤嘉郎町長)の16年度予算が決まった。注目の公共下水道事業水質管理センター建設には、16年度1億8、000万円、17~18年度の債務負担行為で限度額10億2、000万円を設定、合わせて12億円を日本下水道事業団へ委託し整備する。一般会計は、前年度比3・4%増となる31億1、600万円。このうち普通建設事業費は3億765万2、000円となった。消防でコミュニティ消防センター、横瀬小学校体育館で設計に着手するほか、防災行政無線親局整備などにも取り組む。

 16年度の重点課題に掲げている下水道整備は、水質管理センターが着工する。大字横瀬13区の県道熊谷小川秩父線の横瀬川に架かる語歌橋上流右岸側。敷地面積は7、700㎡で、造成工事が進められている。

 処理施設は、好気性ろ床方式で、3系列で計画され、1日最大2、250立方mを処理するもの。16年度からの整備では、このうち1系列分を進める。施設は、最初沈殿池、好気性ろ床、塩素混和池などからなり、RC構造。ほか、管理棟も設置する。設計は、同事業団から、日本上下水道設計関東事務所(さいたま市、電話048-824-0090)へ委託し、まとめられた。なお、下水道事業特別会計は、3億3、506万2、000円で前年度比48%増。

 コミュニティ消防センターは、町内の消防団詰所を対象に、施設改善を地域コミュニティと絡めて進める施策。予算は設計委託に300万円を計上した。消防団は、役場に本部を置くほか、5分団で構成。分団は各2部ずつに分かれており、詰所は10か所ある。概ね1階に消防車車庫、2階に詰所を配置。

 防災行政無線整備では、固定系親局改修工事など3、999万4、000円を付けた。昭和62年の設置以来17年が経過。老朽化、故障もあるため、親局機器を整備し、情報伝達機能を充実する。

 横瀬小学校(横瀬4556)体育館については、14年度に丸岡設計(秩父市)が耐力度調査を実施しており、結果を受けて改築する。設計委託にはほか1件を合わせ1、623万1、000円を盛り込んだ。既存施設は、S造平屋、952㎡で昭和38年の建設。

 このほか、身近な生活基盤となる道路網整備では、町道5号線改良など工事2、660万円、側溝や舗装修繕など工事4、240万円、土地改良工事1、600万円。また田園環境マスタープランの策定に160万円、道路新設改良の測量設計へ1、200万円など。

 水道事業会計は、資本的支出予定額を2億4、900万円とし、前年度比4・9%減。老朽配水管の布設替工事を積極的に進め、併せて施設整備工事を実施する。予算は、配水管布設替工事1億2、528万円を盛った。



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