食品大手の雪印乳業㈱(登記上本店・北海道札幌市東区、井戸田正代表取締役社長)は、阿見東部工業団地(阿見町)の敷地約11・4haに、製造工場を建設する計画だ。ことし7月、県と約35億円で土地の売買契約を締結した。現在、県企業局の発注で整地工事が進められており、12月下旬には同社へ引き渡される予定。
場所は、団地内の南側に位置する18~21号画地の合計11万4169・45㎡。
都心から50㎞圏内にあり交通アクセスが良好なほか、上下水道などの充実したインフラ整備や、用地取得費補助などの優遇措置で初期投資が軽減されることから、今後の事業戦略上、有利と判断して県との契約に踏み切った。
土地の契約を7月6日に行った後、県では同28日から整地工事の施工を樋口土木㈱(阿見町)で開始したほか、周辺の交差点改良工事を細谷建設工業㈱(河内町)で着工、12月15日を工期に進めている。
整地の完了を経て、12月上旬には土地の代金納入、所有権の移転登記が進められ、12月下旬には土地の引き渡しが予定されている。
雪印乳業は、乳製品の製造・販売を行う食品大手で、資本金148億円。代表的な製品であるバター、チーズ、マーガリンは国内トップシェアを誇る。首都圏における新たな事業展開で成長を目指す考え。