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林野庁関東森林管理局

赤谷の森の森林生物多様性見学会を開催/林野庁関東森林管理局

2010/10/15 群馬建設新聞

日本総合研究所の主催、関東森林管理局の共催による赤谷の森の森林生物多様性見学会が7日、みなかみ町相俣地内の同森内で開催された。当日は、企業CSR担当者7人が参加し赤谷プロジェクトの概要説明や、茂倉沢の治山ダム中央部撤去のようすを見学するなど、同プロジェクトについて知識と理解を深めた。

同プロジェクトは、関東森林管理局、赤谷プロジェクト地域協議会、日本自然保護協会の3者が主体となり、生物多様性保全と持続的な地域づくりを目的に自然再生、野生生物の生息環境の保全、木材資源の持続的な利用などに取り組んでいるもの。

同地内では、昭和50年代から平成10年ころにかけて、スキー場の建設計画や川古ダムの建設が計画されていたが、赤谷プロジェクト地域協議会の働きかけなどから、計画が正式に中止となり、より豊かで安定した森林づくりに取り組んでいる。

平成16年に同プロジェクトが開始され、21年度には、防災機能と渓流生態系の両立を目指して茂倉沢の治山ダムの中央部を実験的に撤去し、土砂の下流域への流出状況や魚類などの移動状況をモニタリング。効果について検証を進めている。本年度3月には、これまでの成果と今後の展開方向を赤谷の森基本構想として取りまとめている。


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