国土交通省北陸地方整備局は新年度、新潟市の寄居浜海岸利用構想の検討に着手する方針。検討にあたっては、広く意見を募集（ＰＩ）する予定で、５月にも募集を開始する見通しだ。

　侵食性の高い新潟海岸では、西海岸地区で昭和６２年から、金衛町地区で平成５年度から侵食対策施設の整備を進めている。一方、寄居浜海岸に関しては、現在までに抜本的な侵食対策がなされていなことから、今後、より安全性を高めるための海岸防護対策を進める必要性がある。そこで、寄居浜海岸の防護施設の検討に先立ち、海岸法や海岸保全基本計画に示された防護、利用、環境の観点から、まず利用構想の検討を行うことにしたもの。

　利用構想の検討を行う寄居浜海岸は、金衛町海岸と西海岸の間にある約９００ｍ部分。

　今後、先に新潟県が策定した「新潟北沿岸海岸保全基本計画」に盛り込まれた海岸保全の目標・施策を踏まえつつ、市民意見を取り入れながら、寄居浜海岸の歴史や利用、環境に配慮して、利用構想の検討を進める方針だ。