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千葉県夷隅郡市広域市町村圏事務組合

国際航業でごみ広域化基本計画/候補地は旧レクリエーション造成夷隅C地区

2010/10/27 日刊建設タイムズ

 夷隅郡市広域市町村圏事務組合(勝浦市墨名815-56、藤平輝夫・管理者)は、ごみ処理広域化計画に伴い今年度で基本計画を策定する。基本計画ではごみ処分量の予測を行い、施設規模や施設の建設場所などを固める。計画の策定業務は国際航業(東京都千代田区六番町2)に委託。基本計画の後、来年度以降に施設整備計画や用地測量など具体的な作業に入る計画。

 建設場所については、夷隅市の旧大原町山田六区上地先を候補地に計画していたが、地元の反対から同地先への建設を断念。その後、西武鉄道からの寄付を受けた夷隅市長志、山田ほか地先の約191haを候補地に検討を進めている。

 同用地は、県企業庁が西武鉄道との共同事業により整備を進めていたレクリエーション造成事業夷隅C地区として計画されていた場所で、05年度に事業の中止が決定し、用地を所有していた西武鉄道が07年3月に同市に寄付した。

 用地は広域農道の終点近くで、夷隅郡御宿町の行政界付近。用地の現況はほとんどが原野、山林。面積は191万6725.51㎡で、長志、山田、上布施地先の482筆。このうち、ごみ処理用地には約3~4万㎡が必要と見られ、今年度の基本計画の中で施設位置の検討などを行う予定。

 レクリエーション用地造成事業は、県企業庁が夷隅郡の旧夷隅町と御宿町の丘陵地帯を利用してA、B、C地区に区分してレクリエーション施設を整備。

 併せて水資源開発、地域内幹線道路等公共的な施設を整備することにより、地区の特性と自然を生かした地域振興を図ることとし、西武鉄道との共同事業により整備を進めた。

 A地区とB地区は事業を完了し、01年度に精算。C地区は長期休暇を経て同社と協議し、05年3月に事業の中止を決定した。

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