県が主催する「メードイン新潟(土木・建築)新技術展示会・活用発表会」が4日、新潟市中央区万代島の朱鷺メッセ・スノーホールで開かれた。当日は国、県、市町村や、建設会社、コンサルタントなどの関係者約300人が参加。9社が県発注工事の新技術活用事例を発表したほか、38社が新技術普及制度に登録された80技術を展示した。
同展示・発表会は、県内の企業が開発した土木・建築分野の新技術に対する理解を深め、建設工事での普及・活用の推進を目的に開催するもので、今回で3回目。平成18年度に創設したメードイン新潟新技術登録制度は今年で5年目を迎え、これまでに土木・建築分野の136技術を普及制度に登録している。
冒頭あいさつで、県土木部の河内孝技術管理課長は、新潟新技術登録制度の登録技術の売り上げ実績が、これまでの4年間で約190億円に達するなど、県内外で着実に契約が増えていることを報告し、「県としても今後も新技術が広く活用され、県内企業が活性化するように、設計段階から工事完了まで設計コンサルタント、発注者、施工業者のそれぞれが積極的に新技術を活用できる環境づくりや、県、市町村工事による採用、県外の自治体に向けた取り組みも積極的に進めていく。新潟発の新技術がさらに全国展開していくことを期待している」と述べた。
このあと、県の新技術活用制度に登録され、県発注工事の現場で活用された9技術について各開発企業の担当者が、技術の特長、活用後の評価・課題などのプレゼンテーションを行った。
また、同時開催された展示会では、県の新技術普及制度に登録された38社・80技術の展示ブースが設けられ、パネルや製品の展示や各社担当者による製品説明などが行われた。
活用事例を発表した新技術は次のとおり。
◇側溝上部改修工法=高橋土建
◇鉄筋腐食抑制型高浸透コンクリート表面含浸材(ビルテクト-100E)=日本サミコン
◇防音ドア(サイレンティ)=熊谷工業
◇交差支柱式スノーネット工法(CXTスノーフェンス)=プロテックエンジニアリング
◇くさび定着方式周面摩擦先端圧縮型永久アンカー(QSA型永久アンカー)=ユーアンドエム
◇泥土吸引圧送システムによる高濃度・薄層浚渫技術(高濃度浚渫装置・泥土吸引圧送システム)=小柳建設
◇アシストロリップ=興和
◇カキ殻を活用した屋上緑化工法=本間組
◇側溝補修補強工法(ECOンビ工法)=中越製陶
【写真=9社が活用事例を発表。展示会には38社が出展した】