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千葉県館山市

商業施設棟の整備・運営事業者募集/館山市渚の駅 市内業者対象に12月27日まで参加受付

2010/12/01 日刊建設タイムズ

 館山市は1日、「館山港交流拠点“渚の駅”たてやま商業施設棟整備・運営事業」の民間事業者募集に伴うプロポーザルを公告する。事業者は館山の市内業者で、単独事業者かグループ企業が対象。今月1日に実施方針等を公表し、12月6日に事業説明会を実施し、12月27日まで参加申し込みを受け付ける。事業提案申請書類の受付期間は12月1日から来年2月18日まで。その後、2月下旬に審査委員会を開催し、優先交渉権者を公表する。

 商業施設棟は、館山港多目的桟橋の基部に旧安房博物館を中心に計画している「渚の駅たてやま」に併設するもので、地元産品の販売や地産地消型レストラン施設などを配置。事業は民間活力を導入し、民間事業者が施設の設計から建設、運営、維持管理まで行う。

 事業者は、施設の設計を行い建設。完成後、市へ施設を引き渡すと同時に、所有権を館山市へ無償譲渡する。所有権移転後、契約終了時まで運営及び維持管理業務を独立採算により行う。運営・維持管理の期間は15年間を予定。

 同事業では、施設運営者が設計、建設、維持管理を一体的に実施することで、建設期間の短縮やコスト縮減などが見込める。また、民間企業のノウハウを導入することにより、利用者ニーズへの対応や事業PRなどが期待できるほか、人員体制、サービス内容、付帯事業等への柔軟な対応、利用者ニーズの変化や需要の変化、緊急時等に対する迅速な対応が可能となる。

 「館山港交流拠点“渚の駅”たてやま」は、今年2月に旧安房博物館本館の改修工事を終了し、現在、展望デッキ等や海辺の広場の整備工事を進めている。展望デッキは12月までに400㎡が完成する予定で、今年度末までに残り約550㎡と海辺の広場を完成させる。商業施設棟は今年度で業者を選定し、来年度で着工し、来年度に予定している“渚の駅たてやま”のグランドオープンに完成をあわせる。商業施設棟の整備面積は約200㎡を予定。

 なお、今月29日には館山商工会議所が同事業の説明会を開催した。説明会には商工会議所の会員など約90人が参加。会員からは「事業スケジュールが短いのでは」「市内からの応募がなかった場合、市外の大手企業の進出により本来の目的である地域物産品等の販売が難しくなるのでは」「金融機関からの融資が難しいのでは、また、市からの補償等はあるのか」など質問・意見が寄せられた。

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