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東京都調布市

野川小と大町小の統合新設校を調和小と命名、11年度に野川小解体

1998/10/30 東京建設新聞

 調布市は野川小と大町小の統合新設校建設事業で、新校名を『調和小学校』と決定した。事業進捗状況は基本設計を固めたところで、近く実施設計に移行する予定。十一年度には野川小解体工事を行う。本体着工は十二年度。

 統合新設校の建設地は現野川小の敷地、西つつじケ丘四-二二-六。施設規模は三階建て校舎建物面積約七、〇〇〇㎡、体育館建物面積約二、〇〇〇㎡強を計画している。

 普通教室は当面一二クラス分を使用するが、将来の生徒数増も考慮して一八教室を整備する。特殊学級教室及び専用職員室も設置。ほかに地域図書館も配置し、一般開放する考え。

 体育館は半地下に温水プールを整備、一階にアリーナを配する。ともに一般へ開放する。

 今後のスケジュールは年度末まで実施設計を進め、同時に日照権などの調整を近隣住民と行う。十一年度は大町小を仮校舎として調和小をスタートさせ、野川小で解体工事及び埋蔵文化財調査を実施。十二~十三年度の二か年で新設校建設工事を進め、十四年度に新校舎開校となる。

 開校後の大町小跡地利用については検討を始めたところで、現段階では未定。

 調和小設計は横河建築設計事務所(目黒区03-3492-7441)が担当している。

 市の三か年実施計画(十~十二年度)では、十一年度に一億五、五五〇万円、十二年度に九億円の事業費を盛り込んだ。

 既存の野川小は昭和四十年の開校。一方の大町小は野川小に隣接して昭和四十八年に開校した。ともに生徒数減少が著しいため、八年度から学校施設適正規模検討委員会で協議し、統合することとなった。



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