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千葉県船橋市

船橋市南口再開発で1街区に着手/船橋市が策定中の後期基本計画で方針

2010/12/07 日刊建設タイムズ

 船橋市は、2012年度から20年度までの9年間を計画期間とする後期基本計画の策定を進めているが、この中で、船橋駅南口再開発事業計画区域内の1つの街区で事業着手を目指す考え。今のところ、対象となる街区やスケジュールは未定だとしているが、03年に整備が完了した優先整備街区のB街区(第1地区)に続き、A1街区とC1街区を第2期整備街区に位置づけていることから、この第2期整備街区のうち、どちらかの街区の事業着手を目指すことになりそうだ。

 船橋市は、1982年にJR総武線と京成線に囲まれた約3.5haの区域を対象に、(仮称)A1、A2、B(第1)、C1、C2の5街区で構成される「船橋駅南口再開発事業全体構想図」を策定。権利者の合意形成の状況や市の財政状況などを考慮しながら、街区単位で段階的に事業化をはかることとし、駅前広場の暫定整備が可能なことや、京成本線連続立体交差事業との関連が深いことを考慮し、B街区(第1地区)を優先整備街区に位置づけるとともに、A1街区とC1街区を第2期整備街区、A2街区とC2街区を第3期整備街区に位置づけた。

 優先街区のB街区(第1地区)0.9haは、船橋市施行の第一種市街地再開発事業で90年に着手し、03年3月末に建築工事が完了した。完成した再開発ビル「フェイス」の規模は、敷地4617.17㎡にRC・S造地下3階地上14階(塔屋2階)建て、建築面積4197.87㎡、延べ床面積4万6488.57㎡、駐車施設189台(機械式180台、平面式9台)。地下1階から地上4階までが商業床、4階の一部および5階、6階は公共公益床、7階から14階までは業務床、地下2階および3階は駐車場となっている。

 B街区(第1地区)以外の街区面積はA1街区が0.9ha、A2街区が0.3ha、C1街区が0.8ha、C2街区が0.3ha。第2期整備街区のうち、A1街区は準備組合ができているものの休止状態で、街区前面の駅前へ通じる都市計画道路3・4・11号線整備との調整も必要。また、C1街区は権利関係が複雑で、A1、C1街区とも事業化に向けて課題も多い。

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