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千葉県東金市

新年度からの第3期基本計画案まとまる/普通建設費35億円、地域医療センターなど

2011/01/14 日刊建設タイムズ

 東金市は、第3次総合計画に基づき新年度からスタートする「第3期基本計画案」をまとめた。計画期間は2015年度までの5か年。計画期間内の歳出額は838億4900万円を見込み、このうち普通建設事業費には35億2700万円を予定。計画案がまとまったことから、同市は今月20日まで市民の意見を聞くためのパブリックコメントを実施している。

 同計画による主要事業では、2014年度の開院に向けて九十九里町と共同で「東金九十九里地域医療センター」を立ち上げるほか、城西小学校の建て替え、鴇嶺小学校、東金中学校校舎・体育館・武道館の耐震改修、図書館改修、中央公民館耐震改修工事などを進める。

 歳出の主な目的別内訳は、①生涯学習・教育・文化・国際交流95億4700万円(割合11.9%)②健康・福祉277億7500万円(同33.12%)③自然・環境41億300万円(同4.89%)④産業・雇用17億5300万円(同2.09%)⑤都市基盤43億1400万円(同5.15%)⑥計画実現に向けて137億7600万円(同16.43%)⑦人件費・内部管理事務費225億8100万円(同26.93%)。

 施策別主要事業は次の通り。

 【生涯学習・教育・文化・国際交流】

 ▽スポーツ施設維持管理事業=東金アリーナ・陸上競技場、家徳スポーツ広場、東金青年の森公園、トレーニングセンターの改修や修繕を計画的に進める。

 ▽公民館施設改修事業=施設及び設備の修繕を行う。また、施設全体の健全化を図るための改修工事を行い、中央公民館の耐震改修工事を進める。

 ▽図書館施設改修事業=施設及び設備の修繕を行う。また、空調設備等の改修工事を行う。

 ▽小学校施設整備事業=よりよい教育環境の充実を図るため、学校施設の整備工事(新築・増築・改築・改修等)を行い、引き続き城西小学校の建て替え、また、鴇嶺小学校の耐震への対応を進める。

 ▽中学校施設整備事業=よりよい教育環境の充実を図るため、学校施設の整備工事(新築・増築・改築・改修等)を行い、東金中学校校舎・体育館・武道館の耐震への対応を進め、学校用地の多目的利用の検討を進める。

 【健康・福祉】

 ▽高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画企画・立案事業=65才以上の第1号被保険者の保険料設定をするため、3年間の保険給付費等を推計するとともに、高齢者福祉や保健、介護保険に関する事業計画を策定する。

 ▽地域医療センター推進事業=2014年に予定されている東金九十九里地域医療センターの開院に向け、実施設計・建設工事を進めるとともに、医師・看護師をはじめとした医療従事者の確保体制の整備と人材の確保に努める。建設用地東金市丘山台3丁目6番ほか。敷地面積約8万400㎡。事業費125億7100万円。規模:延べ2万5000㎡、千葉大学医学部付属九十九里地域臨床教育センター(仮称)併設、病床数314床(うち救命救急センター20床)、診療科22、医師数56人、医師・看護師宿舎45戸、院内保育所定員20人。

 ▽文化施設維持修繕事業=文化会館の音響設備や舞台照明装置など、施設設備の経年に対応する更新改修を勧める。

 【自然・環境】

 ▽公園・緑地整備事業=和の内公園について、防災機能を持たせた施設整備を行う。また、鴇ヶ嶺の森公園について、市民の参画を得ながら苗木の植栽や草刈等の作業を行う。

 ▽公園・緑地維持管理事業=公園・緑地の清掃管理業務や遊具等の安全点検業務を行う。また、公園施設の長寿命化計画を策定し、計画的な公園施設の修繕を行う。

 ▽観光施設維持管理事業=八鶴湖など観光資源の環境整備をはじめ、進入路や遊歩道等のハード面(除草・剪定・ごみ収集・トイレ・土地借り上げ)などの維持管理を行う。

 ▽下水道施設整備事業=堀上地区の公共下水道整備について、地元と協議し検討する。その場合、その他の計画区域との推進のあり方も含めて検討する。

 ▽浄化センター改築更新事業=適正な汚水処理を行うため、老朽化した機器や処理施設の改築更新工事を行う。

 ▽かんがい排水事業=主要幹線排水路の改修を行う。

 【産業・雇用】

 ▽元気アップ計画策定事業=「交流人口の増大」を図るため、まちの駅等の具現化をし、潜在的な地域力を引き出し・結びつける仕掛けを施したまちづくりを行い、交流促進の受け皿と仕掛けづくりを行う。

 ▽雄蛇ヶ池環境整備事業=緊急雇用制度を利用し、湖畔周回の遊歩道を中心に、下草刈りや見通し刈りを行う。2013年以降は市民ボランティア活動として継続する。

 【都市基盤】

 ▽地域公共交通総合連携計画策定事業=鉄道やバス・タクシーなどの地域公共交通について、そのあり方と今後の展開について「地域公共交通会議」で議論し、計画を策定し、実証実験を行う。

 ▽道路新設改良事業=整備途中である市道(市道0117、0150、0151、0152及び6049号線)の改良工事を促進するとともに、幹線通学路の安全性の向上を主な視点として整備路線(踏切道含む)を選定し、事業化を図る。

 ▽農道等整備事業=県及び関係市町と連携し、広域営農団地農道整備事業九十九里地区の農林施行区間の整備を促進する。

 ▽道路橋梁事務=橋梁長寿命化修繕計画を策定し、計画的な修繕により、安全性の向上に努める。

 ▽道路舗装等事業=舗装道路が老朽化し、亀裂や穴等により通行上支障が生じ始めている道路を舗装・補修を行う。

 ▽都市施設調査研究・企画立案事務=大規模開発が完了した地区について、都市計画(用途地域、地区計画)の決定を行い、都市計画基礎調査を5年毎に実施する。また地籍調査は、実施する時期等を検討し、特殊地下壕については3年から5年毎に実態調査を行う。

 ▽ガス供給施設整備事業=安定したガスを供給するため、老朽化したガス管の入替え工事及びガス本支管の新設工事を行う。

 ▽消防水利整備事業=地域の要望や必要性に応じて、消火栓や防火貯水槽を整備するとともに、災害に対応できるように維持管理を行う。

 ▽消防団施設・整備事業=消防車両の購入・維持管理や消防ホースの購入、消防機庫の維持管理を行う。また、2013年度からの消防無線のデジタル化に備え整備を図る。

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