中小企業庁は、本年度12月までの下請かけこみ寺相談取り扱い状況をまとめた。それによると、4月からの相談件数は3153件で、このうち建設業関係は872件という結果になった。昨年同期の相談件数は3729件で同期比では15・4%の減、建設業関係は1049件となっており、件数で177件、比率では16・9%減となった。相談件数の減少に対して、同庁担当者は、「景気の影響や取り締まりなどの施策効果といった複合的な要因がある」としており、また「下請け企業にとっては環境が改善されてきていると言っていいと思う」と話している。
「下請かけこみ寺」事業は、国の委託を受けて全国中小企業取引振興協会が行っているもので、47都道府県と同協会の48カ所で、支払いのトラブルや代金の値引きなどの相談を受け付けている。