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山梨県南部町

13億余で汚泥再生処理施設/万沢診療所建設も/南部町16年度当初予算

2004/03/30 山梨建設新聞

 南部町の今年度一般会計当初予算は69億6、057万円で、前年度より14%減(11億3、443万円)。同会計に占める普通建設事業費は、16億6、902万7、000円となった。また、関係する特別会計では、簡易水道事業に6億807万3、000円、庁舎建設事業に9億9、289万2、000円、直営診療施設勘定に3億8、223万7、000円を計上した。

 建設関連では、今年度からの2か年継続で13億1、290万6、000円を投入する汚泥再生処理施設や、万沢診療所建設工事(9、618万円)、万沢中学校屋内運動場大規模改造工事(8、000万円)、道路新設改良工事(2億4、830万円)などが主要事業。

 汚泥再生処理施設は、現処理施設が昭和51年頃に建設され、稼働してから約29年が経過し、老朽化が進んでいることから、同敷地内に新施設(RC造)を建設することになったもの。現施設の1日あたりの処理量は、17キロリットルだが、新施設の処理量は現施設の処理量を上回る規模になる。今年度4億2、646万9、000円、来年度8億8、643万7、000円の継続費を設定。設計業務を、総合エンジニアリング(東京都文京区湯島3-24-11電話03-3833-3031)が担当。

 万沢診療所建設工事は、万沢地区に医療施設が無く、住民は隣接する富河地区にある診療所あるいは静岡県富士宮市の病院で受診しなければならない状況のため、初期治療を担う診療所を建設することになったもの。同診療所は、S造あるいはRC造平家建てになりそうだ。

 同施設の設計業務は、周建築設計事務所(静岡県富士宮市0544-24-0550)が担当。

 万沢中学校屋内運動場大規模改造工事は、同体育館(SRC造平家建て、延べ667㎡の規模)が、昭和56年以前に建設されたため、現在の新耐震基準を満たしていないことから、東海地震等に備えるため、主に壁の耐震補強工事を実施するほか、屋根の葺替え、床の張替え工事も併せて夏頃から整備する。

 同工事の設計業務は針谷建築事務所(静岡市小黒054-281-1155)が担当。

 道路新設改良工事は、アルカディア南部公園から峡南消防本部中部消防署南部署南側までの約2、000mの町道を新設するもの。早期に設計業務を委託し整備を進めていく。

 このほか、昨年度から2か年の継続事業として進めている分庁舎建設事業では、継続費(9億1、027万4、000円)を計上。今年度は、同庁舎の外構工事の主に公用車庫及び倉庫、来庁者駐車場等を整備するほか、敷地周辺水路の改修、モニュメントや外灯の設置、消火栓の改修及び付帯工事をそれぞれおこなう。同工事の発注時期については未定。

 同庁舎外構工事の設計業務は、滝井建築事務所(甲府市中央5-1-3 055-227-3830)が担当。



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