11市町村で構成する霞ヶ浦二橋建設促進期成同盟会(会長・島田穣一小美玉市長)は、霞ヶ浦の土浦入りと高浜入りの二つの入り江に架ける「霞ヶ浦二橋」の早期具体化など3項目を、県土木部や企画部、県議会へ陳情した。この3項目は①霞ヶ浦土浦入りおよび高浜入り架橋の早期具体化②美浦栄線バイパスおよび竜ヶ崎阿見線バイパスの整備促進③千葉茨城道路および百里飛行場連絡道路の整備促進。
一行は、まず進藤崇土木部長のもとを訪れ、島田会長らが茨城空港や阿見東部工業団地など状況が活発化しているのを背景に、陳情を展開。対する土木部側は茨城県の新総合計画に位置付けられていることを理解しつつも、具体的な予算化までは厳しい状況を説明した。
その後、一行は榊真一企画部長のもとを訪れ、総合計画に基づく事業推進を要望したほか、田山東湖県議会議長へも霞ヶ浦二橋建設の推進を促した。
霞ヶ浦二橋は、霞ヶ浦の土浦入りと高浜入りの二つの入り江に橋を架ける構想。北側の高浜入りが第一橋で延長約1㎞、南側の土浦入りが第二橋で延長約4㎞。
この橋梁によって、北は茨城空港と東関道水戸線の茨城空港北ICを経て常陸那珂港区へ向かうことができ、また南は若草大橋を経て幕張新都心までをつなぐことになる。同盟では壮大な事業として、1996年の設立以来、建設促進へ向けた活動を継続している。
また「新茨城県総合計画」において、千葉茨城道路とその北伸ルート構想が茨城空港に向けた幹線道路として位置付けられており、それらの路線を有機的に結ぶ橋としても期待されている。
【写真=進藤土木部長(左端)へ要望書を提出した】