取手市は、2010年度(平成22年度)の3月補正事業を公表した。主なものでは、取手東中学校校舎増築工事に2億4300万円、取手東中学校体育館耐震補強工事に1億1000万円を計上した。また、きめ細やかな交付金事業に総額6750万円を盛り込み、取手保健センター外壁改修や宮和田出張所訓練棟撤去工事などを進めていく。
今回の補正予算は、国の緊急総合経済対策による地域活性化交付金(きめ細やかな交付金・住民生活に光をそそぐ交付金)および学校施設の耐震化等の推進事業を活用したもの。
いずれも新年度に繰り越した上で、事業を実施する。
取手東中は12年度当初に取手一中との統合を予定しており、統合後は東中の施設を利用する。統合による生徒数の増加に伴い、教室の不足が見込まれるため、敷地内(校舎に向かって右端)に校舎を1棟増築することを計画。
施設規模はRC増4階建て、延べ床面積824㎡。1~2階に図書室や第2音楽室を、3~4階に教室を配する。
設計は㈱海老原設計事務所(取手市米ノ井)が担当。新年度早々にも工事を発注し、6月議会での承認、年度内の完成を目指す。
今回の補正予算案では、工事費に2億4300万円、工事監理委託に535万5000円を計上した。
耐震補強を行う東中体育館は、1979年築のRC造2階建て、延べ1255㎡。Is値は0・48で、現在一級建築士伊沢綜合建築研究所(取手市白山)が設計を策定している。
この工事も新年度第1四半期内の発注を見込んでおり、工事費に1億1000万円、監理委託に308万7000円を盛り込んだ。
このほか今回の補正予算案では、きめ細やかな交付金(交付金3805万2000円)を活用し、取手保健センター外壁改修(1400万円)や、排水路汚泥浚渫・清掃(900万円)などに予算を配分したほか、住民生活に光をそそぐ交付金を活用し、図書館や小中学校において図書を購入する。