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千葉県健康福祉部

新棟整備、2キャンパス統合など検討/県医療整備課 保健医療大学整備で調査・検討業務

2011/03/07 日刊建設タイムズ

 県健康福祉部医療整備課は、09年4月に開学した「県立保健医療大学」について、大学院の設置や実践研修研究センター(仮称)の設置、幕張キャンパスと仁戸名キャンパスの統合などの検討課題に対応するための調査検討を行う。今月1日付で「千葉県立保健医療大学の整備等に係る調査検討業務委託」の一般競争入札を公告(3月3日付9面参照)。今月23日に開札し、今年7月末までに検討結果をまとめる。

 主な検討課題は、①健康科学部看護学科の定員増②大学院の設置③実践研修研究センター(仮称)の設置④幕張キャンパスと仁戸名キャンパスの統合⑤公立大学法人化⑥施設設備の整備-の6項目。

 このうち施設設備の整備では、大学施設設備の現状を調査のうえ、新たな施設や設備が必要な場合には整備に向けた基本事項を取りまとめる。その場合、新棟の整備規模や配置場所について複数のプランを提示する。また、新棟の社会的ニーズ、整備すべき教室・研究室等の種類、必要数、必要面積、収容人数、概算整備費、基本設計での重視すべきテーマ、既存の施設設備を含めた必要機能相互の関係・動線の整理、キャンパスのゾーニング及び新棟の具体的な候補個所、PFI等民間活力手法の導入の可能性などについての調査・検討を進める。

 健康科学部看護科の定員増は、医療体制の充実を図るために適切な増員数、増員に伴い必要となる教職員の職位・人数・人件費等を検討し、大学院の設置では、高度の知識・技術を有した保健医療技術者、特にチーム医療におけるリーダーや専門看護師への需要に対応するため、設置の必要性や需要に応じた専攻科、定員等の構成を検討する。

 実践研修研究センターについては、新たな保健医療技術者の育成だけでなく、現任教育の充実強化等の観点から大学の付属機関として設置し、現在、県医療整備課で担っている現任教育機能の移管や認定看護師の育成等を行うことを目的に、設置の必要性やセンターで実施すべき具体的な事業内容を検討する。 

 一方、幕張キャンパス(千葉市美浜区若葉2-10-1)と仁戸名キャンパス(千葉市中央区仁戸名町645-1)の統合は、学生の交流の円滑化によりチーム医療を担う人材を養成するとともに、大学運営の効率化を図るため、統合の必要性を調査する。

 同大学は、県立衛生短期大学と県医療技術大学校を再編整備し、09年4月に1学部2キャンパスの4年制大学として開学した。大学の構成は、学部が健康科学部1学部で、学科は看護学科、栄養学科、歯科衛生学科、リハビリテーション学科の4学科と理学療法学専攻、作業療法学専攻の2専攻。

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