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山梨県甲府市

新年度に解体と実施設計/北新3団地建替事業

2011/03/08 山梨建設新聞

市営北新3団地(北嶺荘・竜雲荘・むつみ荘)の建替について甲府市は、新年度当初予算へ公営住宅整備費2億9612万円を計上している。同費の内訳は、用地取得費や竜雲荘解体費、校舎解体後に竜雲荘の代わりとなる新団地の実施設計費が主。国の補助が降り次第、事業を進める考え。現在事業の対象となる住民が他の団地への住み替えを行っている段階で、まもなく完了する運びだ。

 このうち本年度は、昨年9月に基本設計業務を山梨建築設計監理事業協同組合(甲府市丸の内1-14-19・電話0552-232-5770)と随意契約し、また同時期に北嶺荘空室改修工事を道拓建設(同市国母1-23-7)、むつみ荘空室改修A工区工事をインテリアプランナー(同市湯村2-4-6)、同荘B工区工事をケーディープランニング(同市後屋町47)がそれぞれ施工。既に工事は完了している

 市による住宅ごとの整備詳細は、本年度に竜雲荘(RC造4階建て・6棟)の移転基本設計、2011年度に解体及び実施設計、12~13年度の建設を見込む。

 また、北嶺荘(RC造4階建て・3棟)は本年度に空き家改装し、12年度に住民説明、13年度に実施設計及び解体、14年度から改築に入る。

 むつみ荘(RC造4階建て・7棟)は、本年度に空き家改装を行う。

 市は国有地となっている北新小学校の敷地を買収し、本年度に着手する校舎と体育館の改築に合わせて市有化し、南北にある同団地を小学校の北側に集約させる。

 同市が策定した公営住宅ストック総合計画で、建替え最優先に位置付けられている3団地は、06年2月に建替え方針が決定された。耐震化への対応として、12年~16年度において対象団地の耐震診断を実施し、「北嶺荘(1~3号棟)、竜雲荘(1~4号棟)の7棟が補強工事が必要」との結果が出ている。

 さらに、居住専用面積も33~39・96㎡で、国の第8期住宅建設5カ年計画(単身者用基準面積が43㎡)と比較すると、狭い状況にあるほか、浴室、洗面所、洗濯スペースもなく、トイレも和式便器で設備水準が低いとされていた。

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