東海旅客鉄道㈱山田社長と横内正明山梨県知事は11日、同社のJR東海品川ビルで、リニア中央新幹線の山梨県内駅の設置場所に関し、要請書を提出。
知事からは、▽整備計画が決定された後、速やかに本県に対して概略ルートとおおよその駅設置場所を提案すること▽提案に当たってはルート・駅位置の選定の考え方を明らかにすること、県内4圏域からの駅設置要望を十分に踏まえたうえで、県内への複数駅の可能性を含め検討し、ルート駅設置場所を提案すること、客観的な基準及びデータ(技術的基準、地形地質の適合性、既存交通網との結節機能の高さなど)に基づく提案の根拠を明確にすることなどを要請した。
県としても、リニア中央新幹線は本県の産業経済、県民生活など様々な分野において大きな影響を及ぼす社会資本と位置づけている。そのなかでも、ルートや中間駅のあり方は県民の大きな関心ごと。特に駅周辺のまちづくりや、県内各地からのアクセス道路の整備など、市町村と協力をしながら、リニアを活用した県土づくりを進め、県を大きく飛躍させたいとしている。リニア中央新幹線の早期開業という共通の目標に向け、中間駅の設置場所について双方が緊密に連携する必要がある。