記事

事業者
その他記事(民間)

帝国データバンク/2月の景気動向調査

2011/03/10 本社配信


 帝国データバンクは、2月の景気動向調査をまとめた。建設業の景気動向指数(景気DI)は28・1で、前月に比べて0・8ポイント上昇。4カ月連続の増加となったが、全10業界中で最も低く、唯一20台と低水準だった。また最も高かった製造との格差は9・7ポイントと2カ月ぶりに拡大した。

 建設業の現在の景況感で「良い」とした理由では、年度末で改修設計案件が増えている(内装工事)、年度末の駆け込み発注が始まっている(配線工事)などで、一方「悪い」とした理由は、仕事はあるが利益がない(大工工事)、豪雪で工事が中断し除雪は副業的で利益が期待できない(土木工事)などが挙げられている。

 今後の先行きで「良い」とした理由は挙げられておらず、「悪い」理由としては、金融円滑化法の施策が終われば倒産が相次ぐ(管工事)、絶対的な官需の減少と住宅工事ではユーザーの大手志向が強い(建築工事)など。

 全産業の景気動向指数は、前月比で1・7ポイント増の35・4で、4カ月連続で改善した。今回の景気回復局面における最高を更新し、2008年3月の35・6以来2年11カ月ぶりの水準になった。一方で内需の回復は遅れており、デフレの長期化で企業の収益性は厳しく、依然として足元が不安定な状況にある。


紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら