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山梨県道路管理課

総額100億円を予算化/約210カ所の整備を予定/2010年度2月補正、11年度予算

2011/03/18 山梨建設新聞

 県道路管理課は本年度2月補正予算及び新年度予算の概要を公表した。2月補正にはきめ細かな交付金事業を含む約40カ所に約13億7000万円を計上。新年度予算は今年1月の知事選の影響から当初予算予定額の8割程度を計上。橋梁長寿命化計画に基づく橋梁補修費など、約170カ所総額90億円を盛り込んだ。

 2月補正には昨年11月、政府が閣議決定した「円高・デフレ対応のための緊急総合経済対策」を受け、中小零細企業に配慮したきめ細かな交付金事業など約40カ所の工事費を盛り込んだ。

 予定箇所は国道300号法面防災工事(富士河口湖町本栖~身延町中之倉)、国道141号道路舗装、県道北杜富士見線内橋梁耐震、国道141号内橋梁耐震、県道富士河口湖富士線橋梁耐震など。

 新年度予算は今年1月に県知事選が行われたことから予定額の約78%を計上した骨格予算。残る予算は6月補正に計上する。

 事業メニューは電線共同溝、橋梁耐震、防災、歩道設置、橋梁耐震設計など。電線共同溝は、国道358号(甲府市上今井町)、国道139号(富士吉田市上吉田)、県道甲府韮崎線(甲府市塩部)などを計画している。

 新年度から橋梁の維持補修については県が昨年度末に策定した「山梨県橋梁長寿命化実施計画」(2011~15年度)に基づき実施する。計画によると11年度は国道140号横根跨線橋ほか41橋、国道141号須玉南橋ほか17橋、国道137号藤野木橋(下り)ほか43橋、国道140号新押出川橋ほか6橋、国道139号駒橋跨線橋ほか30橋、国道137号御成橋ほか25橋、国道140号桜井橋ほか9橋、計178橋の補修工事を予定。このほか国道358号、国道140号、国道300号、県道韮崎昇仙峡線、県道千野北杜韮崎線などにおいて優先順位の高い橋梁から順次補修や耐震化を進める。

 防災事業では国道140号(山梨市牧丘町)、国道300号(身延町)、県道甲府昇仙峡線(甲府市)。「歩道設置」は国道137号(富士河口湖町船津)、県道千野北杜韮崎線(北杜市長坂町)、県道河口湖精進線(富士河口湖町大石)を予定。

 委託関連では国道358号、国道300号、国道141号、国道411号、国道140号などで12年度以降に実施する橋梁耐震化の設計業務、数十カ所の発注を予定している。

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