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山梨県甲府市

JV含む8社が参加/落札者決定7日以降に/新庁舎建設工事入札

2011/04/02 山梨建設新聞

本年度の大型事業として注目されている「甲府市新庁舎建設(建築・設備)工事」の入札が先月28日に執行。大手ゼネコンの鹿島建設関東支店、竹中工務店東京本店、銭高組横浜支店、西松建設甲府営業所など4社をはじめ、大手ゼネコンと県内大手業者を構成員にした戸田建設・三井建設工業JV、大成建設・早野組JV、フジタ・斎藤建設・井口工業JV、清水建設・国際建設・長田組土木JVの4社が入札に参加した。

 開札は4月5日で、同月7日に落札者決定としているが、低入札により延期する可能性も出てくる。同工事の入札予定価格は、91億6463万1000円-。ただし、12年度に行う外構とサイン工事を別途発注となるため除かれている。

 28日に執行された総合評価入札で、価格以外の評価結果によると、企業の信頼性及び社会性は大きな差はない。だが、市が特に重視していた地域活性と地元貢献などの技術等提案で、若干の差があった。

 評価点を見ると、点が高い順に竹中工務店、清水建設JV、大成建設JV、鹿島建設、フジタJV、西松建設、戸田建設JV、錢高組-となった。

 このうち技術提案の項目別では、▽安全交通対策が竹中工務店▽環境への影響が鹿島建設▽工期の遵守が鹿島建設、竹中工務店、清水建設JV▽品質確保が竹中工務店▽建物メンテナンスが鹿島建設、大成建設JV、清水建設JV▽地域活性化が大成建設JV、竹中工務店▽地域貢献が竹中工務店、清水建設JV-などそれぞれトップ。

 同工事の入札参加について市は、代表者の直近、経営事項審査結果通知書の「建築一式」の総合評価値(P)が1200点以上-。企業体第2位以降の構成員は、甲府市内に本店を有し、同市における入札参加資格の建築一式が「A」等級。

 またJVでの入札参加希望者は自主的に結成し、代表者となる第1位構成員と第2位構成員の2社または第3位構成員も含めた3社で結成することにしていた。

 工事概要は、S造一部SRC造、一部RC造建てで、延べ2万7972万61㎡-。階数は、地上10階、地下1階、塔屋2階、高さ48・20m。太陽光発電パネルの設置やライフサイクルコストを低減した「環境配慮型」施設を計画。設計は日本設計と、地元の竜巳・山形・馬場JVが担当した。

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