船橋市環境部クリーン推進課ごみ処理施設整備室(℡047-436-2438)は16日、北部清掃工場建設・運営に係る事業者選定支援業務委託のプロポーザル実施について公告した。5月31日から6月3日まで応募を受け付け、6月中に審査結果を公表する予定。同業務の履行期間は契約の日から2013年3月31日まで、提案限度額は4093万9500円(税込み)。
船橋市では、2008年度にPFI導入可能性調査を行い、DBO方式により北部清掃工場の建て替えと余熱利用施設の建設を予定しており、これまでに施設整備基本計画の策定とPFI導入可能性調査をパシフィックコンサルタンツに、また、環境影響評価調査を八千代エンジニヤリングに委託している。
同市では、北部清掃工場の建て替えに並行して、南部清掃工場建て替えに向けての準備を進めており、10~11年度で焼却処理方式を決定し、施設整備基本計画を策定することにしているが、南部清掃工場の焼却処理方式等の検討に併せて、すでに決定している北部清掃工場の処理能力および灰溶融施設の是非についても再検討している。今回の業務委託では、これらの再検討を踏まえながら、北部清掃工場の施設整備基本計画の見直しを行うとともに、性能発注による総合評価落札方式の事業者選定および契約に至る支援業務を委託する。
参加資格は、船橋市の入札参加者名簿に登録されていること、廃棄物処理施設の整備運営事業に関し、DBO方式またはPFI方式のアドバイザリー業務を元請として受注した実績があること等。また、業務の内容は、①施設整備基本計画の見直し②見積発注仕様書の作成③事業者選定に係る支援④事業者選定委員会支援。
北部清掃工場建設・運営事業は、船橋市大神保町1360-1他を事業地(敷地面積5万9928㎡、うち余熱利用施設エリア1万2074㎡)として、新たにストーカ式432t(144t/日×3基)の焼却施設と49t/日の灰溶融施設、38t/日の粗大ごみ処理施設、それに延べ床面積1925㎡(温浴施設1275㎡、軽運動室450㎡、産地コーナー200㎡)の余熱利用施設および同駐車場(3000㎡、約100台)を整備する計画。このうち粗大ごみ処理施設については、09年度に23t/日から38t/日に変更している。
今後のスケジュールは、11~12年度で事業者の選定を進めた後、13~16年度で設計と建設を行い、17年4月1日から32年3月31日までの15年間を運営期間とする。また、17~18年度には既存の北部清掃工場(管理棟含む)の解体を行う。既存の北部清掃工場は焼却施設が流動床式、処理能力435t/日(145t/日×3基)、煙突高さ80m、発電出力1500kw、リサイクルプラント(焼却残渣の再資源化施設)が22t/日。
なお、南部清掃工場については施設整備基本計画の策定(10~11年度)をパシフィックコンサルタンツに委託しているほか、一般廃棄物処理基本計画の見直し(10~11年度)もパシフィックコンサルタンツに委託している。