群馬県電気工事工業組合(関口慶也理事長)は17日、多数の来賓の臨席のもと同工業組合会館において第45回通常総代会を開催した。
今期は役員改選期にあたり、審議の結果、関口理事長をはじめ小谷野髙雄副理事長、高草木茂副理事長、小谷野一彦常務理事、山内博之常務理事のいずれも再選となった。また2011年度事業計画案および収支予算案などの議案もすべて原案通り満場一致で承認された。
冒頭、永年勤続従業員表彰(30年、20年、10年の)が行われ、出席者は大きな拍手をもって受賞者の功績を称えた。
このあと主催者を代表して関口理事長が登壇、東日本大震災の被災者へお見舞いの意を表した後「大震災の現実を見たとき、群馬の経済そして建設業、私たちの電気工事業はどのような変化があるのかが最も気にかかる」と懸念を示しつつも「新年度においても組合員各社が競い合って分かち合う精神を大切に、道は開けると信じて持てる力を惜しまずに実践していきたい」と力強く述べた。
続く来賓祝辞では、県総務部消防保安課の岡崎博課長が「東日本大地震は想定外の規模で各地で停電となり、一般の人も電気が消えたことを体験しライフラインのありがたさを再認識したと思う。同時に想定外のことにも備えていかなければならない。貴組合においても会員間の情報交換等を通じて幅広い感覚を持つことが重要」と話した。
東京電力群馬支店の原英雄執行役員支店長は「このたびは計画停電等において多大なご迷惑をかけ大変申し訳ない。今後計画停電は実施しない考えだが、皆様の節電のご協力抜きに夏場の需給バランスは維持できない。どうか皆様方にはお客様と接する際にご家庭の節電へのご協力を呼びかけていただきたい。そして私たちの良きパートナーとして今後も安全最優先で業務にあたっていただきたい」とした。
県中小企業団体中央会の金沢義明事務局次長は、「近年、各団体では組合員数の減少が大きな課題となっているがそれは避けて通れないこと。それを考えるよりも今いる会員でどうやって組合を活発にしていくかを考えるべきで、一緒に頑張って行きましょう」とエールを送った。
全日本電気工事業工業組合連合会の嶋田実理事は「皆様方には主たる業務である電気工事や保安、点検改修など、電力の安全確保へ日夜ご尽力いただいており、改めて敬意を表する。私たち連合会としては新規事業として期待される太陽光発電のパネル設置や電気自動車のスタンド設置などが速やかに遂行できるよう側面から支援させていただく」と語った。
全関東電気工事協会の中條誠理事事務局長は「本年度も経営環境は厳しいものと予測されるところだが、我々の社会使命である電気保安事業の充実に取り組んでいただきたい。併せて電気工事従事者に対し研修会などを通じて安全対策の徹底をお願いしたい」と呼びかけた。
2011年度事業計画は、安全対策全般に関する指示・指導を行うため、(仮称)安全委員会の設置を予定。
また各部毎に具体的な事項を盛り込んでおり、事業部は住宅電気工事センター業務の改革、官公庁及び関係団体との連携強化、提案型技術営業の運用、技術部は電気工事施工管理技士受験準備講習会の開催、新エネルギーの研究推進、企画部はオール電化の普及及び販売促進、各地域安全協定・防犯協定の調査推進、総務部では、組合員の管理及び新規加入促進、電気工事士免状交付業務の管理・運営-などを掲げ、各種事業を展開する。