県商政課は、16年度10月に開催を予定している第17回全国健康福祉祭群馬大会「ねんりんピックぐんま」へ向け、参加する選手や監督、大会役員等に安全で快適な宿泊施設の提供を目的に、金融機関と協力して融資を行い、宿泊施設の整備を行う旅館・ホテル業者を金融面から支援する。当初予算に貸付金として2億5000万円を計上した。また、同事業を実施することで県内の中小企業者の経営の安定と成長も目的としている。
現在、県ねんりんピック事務局で宿泊対象となる旅館やホテルの選定を進めており、約240の宿泊施設がほぼ確定している。今後は、対象となる宿泊施設へ同制度の利用を働きかけていく。
融資の申し込みは、県行政事務所が担当しており、4月1日から受け付けを開始。受付期限は10月18日までを予定している。融資の内容は、限度額8000万円、利率年2・3%以内(保証付きは1・9%以内)、融資期間は10年以内(うち据置期間2年以内)などとしている。
県では14年度の冬季国体開催時にも同様の融資制度を実施しており今回が2回目。前回は、(株)上毛企画(富沢隆代表、渋川市321-1電話0279-24-2911)が経営する伊香保町内のホテル冨久住が融資を受け、全客室のサッシ改修を実施した。工事は、窓の位置を低くし、さらに出窓とすることで客室からの展望を充実させた。富沢代表は「窓からの眺めが以前に比べ飛躍的に良くなり、宿泊した選手達にも大変喜んでもらえた。低金利のうえ、県の制度ということでスムーズに融資が受けられ非常に良かった」と当時を振り返る。