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茨城県教育庁

施設復旧に約44億円/笠松運動公園は2カ年で

2011/06/07 日本工業経済新聞(茨城版)

 県教育庁は、震災で被災した県立学校や体育施設、文化施設を安心して利用できるよう、被害箇所の早急な復旧工事を県立教育施設災害復旧事業として実施したい考えだ。6月補正予算に総額43億8870万3000円を計上予定。


 まず県立学校の校舎や校地などの復旧工事に向けた事業費には31億7212万4000円を配分。水戸一高の体育館改修工事など78校の施設復旧や、潮来高校の運動場改修など31校の校地復旧に着手する。

 また、体育施設では笠松運動公園など4施設の復旧事業に10億8385万3000円を投じて、笠松運動公園の屋内プールや陸上競技場、体育館補修のほか、掘原運動公園の武道場天井補修、野球場補修、東町運動公園の体育館天井補修、テニスコート補修、さらにはライフル射撃場の建屋補修などを行う予定。

 そのうち笠松運動公園は、特に被害が大きいことから、本年度と来年度の2カ年で実施予定。新規の債務負担行為として、限度額に5億3760万円を6月補正で設定する。

 文化施設については事業費に1億3272万6000円を計上して、閉館している天心記念五浦美術館の浄化槽改修や歴史館の一部施設である旧水戸農業高校の屋根補修を行いたい考えだ。なお、天心記念五浦美術館は10月ごろの再開を目指す。



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