佐久市は総合文化会館建設予定地の後利用として計画する市民交流ひろばの実施設計に先立ち、26日に設計・管理運営計画検討委員会の初会合を開いた=写真。同委の議論を基に今年12月から来年2月末にかけて実施設計をまとめる。
市側はまず、市民アンケートを踏まえた広場構想図の修正案を説明。建設地はJR佐久平駅付近の佐久市勤労者福祉センターを含む3万2428㎡。そのうち勤労者福祉センターが6000㎡、ミレニアムパーク1万5234㎡、佐久平駅蓼科口駅前広場1万500㎡。
総事業費は概算工事費約5億1000万円、設計・監理等事務経費約4000万円、水景施設調査費約700万円。維持管理費は年間約1100万円を見込んでいる。着工は2012年で、13年度の完成を目指す。
ひろばは「太陽ひろば」と称し、テント張り可能なクレー舗装(約3720㎡)と張芝(約7760㎡)で整備。災害時は避難所として活用する。周辺はつどいのひろば(約1800㎡)を設け、大型複合遊具や幼児用遊具、健康遊具などを設置。休憩所はパーゴラとシェルターを4カ所設ける。駐車場は普通車用150台、身体障害者用15台を確保する。
噴水、池などの水景施設設置について、子どもたちが水と親しめる利点がある一方、水質検査や管理費、寒冷地であることなどを考慮した上で慎重な検討が必要とした。
柳田清二市長は基本コンセプトを述べた上で「子どもたちが自然の中で元気に自由に遊び、心身ともに成長することを願う。さらに市内外や県外からも多数の人が集まる交流の場にしたい」と語った。
委員からは「子を持つ親として、また行きたいと思える公園にしたい」「集客ツールのひとつなり、活性化にもつながる」「当市ならではの特徴ある公園にしたい」といった意見が聞かれた。
委員は小中学校PTAや造園建設業協会、観光協会、信州そまびとクラブなど20人。
【写真=会合の様子。Excelファイルは施設概要案】