県県土整備部総務課は29日、2010年度に契約した県発注工事の県内受注高上位50社を公表。3年連続で早野組(甲府市)がトップとなった。契約件数28件で、受注額は31億3300万円。契約数や大規模工事を受注していることが要因。
同社では、松姫トンネル小菅工区建設工事(天野工業・早野組・田村組JV)をはじめ、県立図書館建設工事(清水建設・早野組・国際建設JV)、県議会議事堂改修工事(早野組・日経工業・興龍社JV)などを受注。
また上位10社の中には、昨年度23位の長田組土木(甲府市)が4位と大きく躍進。経営不振や指名停止もあったが、昨年度は、契約件数13件、受注高は16億900万円。
さらに上位50社の中には、公正取引委員会の排除措置による指名停止(4月27日から12カ月~15ヵ月間)業者が8社含まれている。このため、11年度の受注高には何らかの影響が出てくることが予想される。
県によると、昨年度の県の工事発注件数は1620件で、金額は685億円にのぼる。そのうち一般競争入札が1263件(総合評価799件)、指名競争入札が312件、随意契約が45件を占め、平均落札率は約93・58%となった。
上位10社は次のとおり。①早野組②国際建設③昭和建設④長田組土木⑤天野工業⑥三枝組⑦田村組⑧井上建設⑨植野興業⑩大森工務所