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国土交通省関東地方整備局(建設)

千代田石岡BPに着工/那珂川橋梁改築促進/今年度の事業概要/直轄12事務所

2004/04/24 日本工業経済新聞(茨城版)

 国土交通省関東地方整備局は23日、茨城県に関係する直轄12事務所の今年度事業概要を発表した。茨城関係の予算総額は約825億円。主な工事では、常陸河川国道が国道50号下館バイパスの下館市下川島から玉戸間延長2・6kmの新規事業化に着手するほか、国道6号千代田石岡バイパスが着工する。また、常総国道では、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)のつくば市から江戸崎町間の平成19年度の完成に向け、高架橋下部・上部工などを実施する。このほか、霞ケ浦河川では、大規模浚渫事業で約18万を浚渫。霞ケ浦導水では、那珂導水路、高浜周辺、利根導水路の維持工事を予定。建築関係では、宇都宮営繕が下館地方合同庁舎(下館市)、茨城労働総合庁舎(水戸市)、水戸地方法務局太田支局(常陸太田市)の新築に着手する。

 今年度の事業費は、常陸河川国道162億円、常総国道286億円(圏央道の北首都国道分含む)、霞ケ浦河川73億4000万円、霞ケ浦導水55億7100円、下館河川61億3500万円、鹿島港湾・空港整備47億5600万円、国営常陸海浜公園19億9100万円などとなった。

 主な事務所の事業概要をみると、まず、常陸河川国道は、河川47億円、道路115億円を計上。河川事業では、JR水郡線那珂川橋梁と水府橋の架換を引き続き実施するほか、ひたちなか市勝倉・金上地区の築堤に向けた用地買収に着手。昨年度着工した久慈川水防災対策(水府村東蓮寺)では築堤を延長320mで予定する。

 道路関係では、国道50号下館バイパスの下館市下川島から玉戸間の延長2・6kmに新規着手。これにより同バイパスの全区間が事業化されることになった。このほか、国道6号では、千代田石岡バイパスが一部で着工。日立バイパスの旭高架橋の上部工も予定する。

 鬼怒川、小貝川の改修を進める下館河川では、小貝川の嵩上げ(一部樋管改築を伴う)を実施。特定構造物改築事業により、総事業費に49億円を見込むJR水戸線小貝川橋梁の改築に着手。水辺の学校に登録された千代川村大形橋周辺では散策路や多目的広場の整備などを行う。

 常総国道では、圏央道の整備について、今年度から埼玉県境から仮称・境インターまでを北首都国道に引き継ぐとともに、千葉県境から東関道水戸線までの区間が新たな担当となった。今年度は、つくば市から江戸崎町間について、高架橋下部・上部工などを行い平成19年度の完成を目指す。また、五霞町内の用地買収を進め、境町内の一部区間でも用地買収に着手する。

 また、牛久土浦バイパスでは、つくば市内の学園西大通り線から学園東大通り線間の改良工事を実施する。

 平成4年度から大規模浚渫事業に取り組んでいる霞ケ浦河川では、今年度も引き続き約18万を浚渫する予定。浚渫工事は、高崎沖(玉里村)が約3万、土浦沖(霞ケ浦町)が約39万の規模で底泥を浚渫する。

 霞ケ浦と利根川下流部、那珂川下流部を結ぶトンネルの建設を進めている霞ケ浦導水では、那珂導水路維持工事(水戸市渡里町)、高浜周辺維持工事(石岡市三村)、利根導水路維持工事(東町結佐)などを新規で予定する。

 鹿島港湾・空港整備では港湾関係に42億5600万円を見込み、鹿島港の防波堤南でケーソン据付1函、被覆ブロック製作42個、根固方塊製作15個、中央防波堤でケーソン製作2函・据付3函、被覆ブロック製作48個、根固方塊製作27個、潜堤50m、護岸で上部工打設10函を実施。常陸那珂港では、東防波堤のケーソン製作4函・据付2函(延長60m)を予定する。

 宇都宮営繕では、下館地方合同庁舎新築、日立法務総合庁舎ハートビル、水戸地方合同庁舎屋根改修、土浦統計・情報センター外壁内壁改修、水戸地方法務局太田支局新築、放射線取扱主任講習施設便所改修他、東海保障措置センター空調改修、茨城労働総合庁舎新築、茨城運輸支局模様替、那珂湊運輸総合庁舎内装改修などを行う。



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