甲斐市は老朽化が進む市営冷間団地(甲斐市西八幡1590)の再開発に向け基本計画図の作成に着手する。早ければ10月にも業務委託し年度末までに基本計画をまとめる。当初予算には基本計画作成委託費約900万円を盛った。来年度からは基本計画を基に再開発計画を策定する予定で、今後諮問機関を立ち上げ話し合いを進めるか検討するとしている。
市担当者は再開発計画について、「これから業者に委託する基本計画案を基に考えていく」とした上で、新たに建てる集合住宅には「福祉サービスの機能を盛り込む案が出ている」と、集合住宅としての機能を含む複合施設とする考えを改めて示した。また、保育園統廃合の一環として同団地跡地に竜王南保育園を移転させる計画については「まだお話しできることはない」とした。
冷間団地は1967年(昭和42年)~69年にかけて建てられたもの。木造戸建て住宅20棟に19世帯が暮らしている。施設は築40年以上経過し老朽化が進むとともに耐震不足が問題視されている。市内にはこのほか12の市営団地があるが、ほとんどが耐震化されていないという。
保育園についても大半が新たな耐震基準が設定された1981年(昭和56年)以前に建設されたもの。市は今後統廃合を進める中で耐震化を図っていく方針を示している。ただ、市の財政状況は厳しいため、今後さらに進む少子高齢化を踏まえた効率的な施設の建設が求められることになる。