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松本市の9月補正/中部地震復旧や安全対策費/音文ホールに1.9億+債務/学校等ではガラス飛散防止

2011/08/27 長野建設新聞

 松本市は26日、2011年度(平成23年度)9月補正予算案の概要を明らかにした。東日本大震災を踏まえての防災機能向上や、6月30日発生の県中部を震源とする地震被害への対応などの経費を計上したとして、一般会計には23億1266万円が追加されている。

 6月30日の地震により主ホールの天井が破損した、音楽文化ホール改修には工事費1億9950万円を盛り込むとともに、音響関連等の改修工事に限度額1億4915万円の債務負担を設定している。

 ほか地震関係費用としては、市道8路線の補修に1100万円を盛ったのをはじめ、小学校7校の補修(補助分/源池小、鎌田、島内、寿、本郷、二子、開明)に7250万円、中学校3校に対しての補修(補助/鎌田、筑摩野、信明)に820万円、7体育施設の補修(単独/中央・芳川・南部・西部・寿・寿台体育館、ゆめひろば庄内)には1291万円を予算化している。

 また同地震を受けての措置として、子どもが主に利用する施設における窓ガラス飛散防止フィルム貼付工事費を組んでいる。小学校31校については4268万円、中学校16校には2929万円を見込み、36の保育園へは3067万円を投入する。

 災害関係以外では、新規に、RC造2F延べ2000㎡規模での移転整備を計画する文書館(12年度実施設計、13~14年度建設)の地質調査に108万円、老朽化・狭隘化のため移転新築を目指す島内児童センター(11年度設計等、12年度建設/W造平屋497.8㎡、債務負担に主体等建設工事費1億4738万円)では敷地造成工事に812万円を組み、梓川保育園増築(保育室・W造平屋110㎡)工事には3582万円を措置した。

 さらに、5~6月の梅雨前線豪雨に対しては、中尾上線(四賀)に1186万円(補助)、5795号線(平田東)ほか9路線に1100万円(単独)を対応。林道施設では、補助で栗の木線・高遠線等5路線に3930万円、単独で長沢線・宮ノ入線等18路線に1255万円の工事費を充て、復旧を図る。

【写真:地震により被害を受けた主ホール天井等の改修に1億9950万円が盛られた音楽文化ホール】


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