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林野庁利根沼田森林管理署

赤谷プロジェクトが始動/16年度の事業概要

2004/04/28 群馬建設新聞

 利根沼田・吾妻・群馬森林管理署と赤谷森林環境保全ふれあいセンターは、16年度の群馬県内国有林業務概要を明らかにした。それによると公益的機能の維持増進や流域管理システムの推進を業務方針として、16年度は三国産地/赤谷川・生物多様性復元計画(通称「赤谷プロジェクト」)、野反自然休養林の整備などを進めるほか、間伐の推進と間伐材の利用や水上町で治山事業の一環として災害復旧を行う。

 赤谷プロジェクトは、新治村に広がる三国山地約1万haを対象に実施され、生物多様性保全と持続的な地域社会づくりの両立を目的としている。具体的な取り組みは、まず森林施業等として人工林から天然林への誘導、生物多様性の保全に向けた人工林施業、環境保全に配慮した治山事業をあげている。そのほかには、動植物のモニタリング調査、森林環境教育への取り組みなどもあわせて行っていく方針。

 また、野反自然休養林は六合村の野反湖畔に整備される計画で、森林の整備に加え貯水施設、管理道等の基盤施設を整備し、治山効果と保健効果を兼ね備えた保安林の整備を目指すもの。これまでに床固工や護岸工、ウッドチップ歩道の整備を進めており、今後は自然林の改良として一部で植栽工や下刈工を予定している。



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