国土交通省関東地方整備局宇都宮営繕事務所は、今年度の事業概要を公表した。それによると、本県関係では、下館地方合同庁舎(下館市)、茨城労働総合庁舎(水戸市)新築の2件を第4四半期に一般競争で発注するほか、公募型で水戸地方法務局太田支局(常陸太田市)を第3四半期に発注する予定だ。
今年度事業費には、官庁営繕事業費3億1600万円(16年度国債額13億5000万円)、支出委任事業費7億3500万円(同27億3300万円)の計10億5100万円(同40億8300万円)を計上した。
下館地方合同庁舎は、官公庁施設と民間建築物の整備を総合的に実施するシビックコア地区(下館市稲荷町、根岸町の一部約2・4ha)の中核施設として整備するもの。建設規模はRC造地上5階地下1階建て延べ4900㎡。設計者は(株)松田平田設計(東京都港区元赤坂1-5-17)。
総事業費に約14億円を見込み、スケジュールでは、本体建築工事を第4四半期に一般競争で発注、19年3月の竣工を目指す。
整備にあたっては、環境負荷低減技術を活用したグリーン庁舎とする方針で、バリアフリー化の整備も併せて行う。入居官署は、関東信越国税局下館税務署、水戸地方法務局下館出張所、水戸地方検察庁下館区検察庁、関東農政局下館統計・情報センターを予定する。
茨城労働総合庁舎は、水戸市北見町の茨城労働局と、水戸労働基準監督署の合同庁舎を水戸駅南口土地区画整理事業地内の水戸市宮町1-6-141に移転新築するもの。敷地面積は約2276㎡。建物規模はRC造地下1階地上7階建て延べ約5450㎡。設計者は(株)昭和設計(大阪府大阪市港区弁天1-2-1-800)。年度内に設計をまとめ、本体建築工事を第4四半期に一般競争で発注する予定だ。
本県関係の事業概要は次のとおり。
【官庁営繕費】
◆《新規》「下館地方合同庁舎」(下館市)庁舎他新営=RC造地上5階地下1階建て延べ4900㎡、16-18年度
◆《新規》「日立法務総合庁舎」(日立市)ハートビル=16年度
◆《新規》「水戸地方合同庁舎」(水戸市)屋根改修=16年度
◆《新規》「土浦統計・情報センター」(土浦市)外壁、内壁改修=16年度
◇下妻法務総合庁舎(下妻市)空調設備改修=15-16年度
【支出委任】
◆《新規》「水戸地方法務局太田支局」(常陸太田市)庁舎新営=S造2階建て延べ1300㎡、16年度
◆《新規》「放射線取扱主任講習施設」(東海村)便所改修他=16年度
◆《新規》「東海保障措置センター」(東海村)空調改修=16年度
◆《新規》「茨城労働総合庁舎」(水戸市)庁舎新営=SRC造地上7階地下1階建て延べ5400㎡=16-18年度
◆《新規》「茨城運輸支局」(水戸市)庁舎模様替等=16年度
◆《新規》「那珂湊運輸総合庁舎」(ひたちなか市)内装改修等=16年度
※注意=文章中の16年度国債額は、国庫債務負担行為可能額。多年度にわたる債務を負う契約で16年度に契約可能な金額。