匝瑳市は、2日に開会した9月定例議会に一般会計1億5702万円を追加する補正予算を上程した。補正後の予算総額は142億7314万円となる。主要事業では、学校給食センター建設事業に地質調査や測量・造成工事設計業務委託費など1130万円を計上した。今後、2014年度の開設に向けて準備を進める。
同事業は、既存の八日市場学校給食センター(上谷中2272-9)と野栄給食センター(堀川5651)の2か所を統合し新設する計画。建設場所は市有地で未利用地となっている春海地先で、馬洗池と呼ばれている場所。敷地面積は全体で約1万4000㎡あるが、このうち約5000㎡を使用する計画。用地は調理施設約2500㎡、配送車の回転スペースや職員、従事者の駐車スペース等約2500㎡を見込む。施設規模は1日最大4000食とし、建物規模は延べ2500㎡程度を想定。
今後の事業スケジュールは、今年度で敷地の地質調査、測量、造成設計を実施し、来年度で造成工事と建築の実施設計を行い、13年度の本体着工を目指す。工事は13~14年度の2か年で実施し、14年の夏休み明けに供用開始する計画。全体総事業費は約15億円を想定。事業費の財源には合併特例債を活用する方針。
同市の学校給食センターは、合併により上記2か所となったが、いずれの施設も建設後30年以上を経過し老朽化。同じ市内にありながら、給食内容や作業、経費面で統一が取れていないなどの課題が挙げられていた。このため、施設の効率的な運営などを考慮し、施設を統合新設することになった。
八日市場学校給食センターは、1979年7月に須賀小学校の単独給食として開始され、平和小、吉田小、中央小、豊和小と進められ、78年11月に既存の施設が竣工し、市内の児童生徒への均一の供給が行われることになった。現在は1日当たり約2700食を提供している。施設は延べ約1680㎡。
また野栄学校給食センターは、76年11月から共同調理場方式で稼働し、のさか幼稚園、野田小、栄小、野栄中を対象に1日約900食を提供している。施設は77年の竣工で、延べ約521㎡。
以下、補正予算の主な内容は次の通り。(予算額は単位千円)
【総務費】
▽財政調整基金積立金=24,531
【民生費】
▽地域活動支援センター事業委託=4,749
▽液状化等被害住宅再建支援金=13,500
▽県外避難者応急仮設住宅支援事業・応急仮設住宅借上=919
【衛生費】
▽被災地浄化槽復旧支援事業補助金=300
【農林水産業費】
▽飯岡漁港津波被害がれき処理事業補助金=500
【商工費】
▽プレミアム付商品券発行事業補助金=5,000
▽観光地魅力アップ緊急整備事業補助金=4,500
【消防費】
▽総合事務組合負担金=15,814
▽消防施設整備事業・消防施設解体等工事=347
▽同・八匝水道企業団消火栓維持管理費負担金=4,100
【教育費】
▽ふるさと自然散策道管理事業・看板作成業務委託=468
▽文化財保護活用事業・補助金=815。①飯高寺防災施設整備事業補助金200②円長寺の椰保存事業補助金204③飯高檀林跡庫裡屋根修理事業補助金411
【災害復旧費】
▽農林施設災害復旧工事=5,040
▽道路橋りょう災害復旧費・測量調査、設計委託=500
▽同・市道等災害復旧工事=12,500
▽野外活動施設災害復旧費・修繕=861
【病院事業特別会計】
▽建設改良費・工事=7,509。①救急処置室等改修工事3,775②排煙装置設置工事1,176③防火ガラス交換工事2,558
▽同・避難路整備工事=1,600