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神奈川県横浜市

横浜市第121回都計審/二俣川駅南口再開発など審議

2011/09/06 日本工業経済新聞(神奈川版)

 横浜市の都市計画決定案件について審議する市長の諮問機関「第百二十一回横浜市都市計画審議会(会長・森地茂政策研究大学院大学特別教授)が八月三十一日、中区内において開催された。二俣川駅南口地区の第一種市街地再開発事業やそれに伴う地区計画、高度地区、用途地域の変更、神奈川区で計画の都市計画道路の一部区間の廃止、高度地区の変更を審議した。いずれも原案どおり承認した。

 二俣川駅南口の再開発の計画は、駅南口の一・九㌶を対象に計画されている。二俣川駅は、相模鉄道本線と同いずみ野線が交わる駅で、一日のあたりの平均乗降人員が八万人を超える市内で主要な駅となっている。駅周辺は、県立がんセンター、こども自然公園などが立地し、市では隣の鶴ヶ峰駅とともに副都心として位置づけ、まちづくりを進めている。

 再開発は、一・九㌶のなかに、広さ四、四〇〇平方㍍の交通広場、四〇〇戸の高さ一〇〇㍍の住宅や、高さ七五㍍の商業・業務施設が入る延床面積一一九、〇〇〇平方㍍の建築物を建てるというもの。

 神奈川区の都計道は、鶴見区下末吉五丁目を起点に、神奈川区片倉五丁目に至る延長六、三九〇㍍、幅員一八㍍の道路で、昭和二十一年(1946)に都市計画決定された鶴見三ツ沢線。

 廃止に向けた手続きが取られるのは、横浜上麻生線と交わる西岸根交差点から六角橋中交差点を経て市営地下鉄片倉町駅に近い、三ツ沢鳥山線に至る一、〇三〇㍍。

 市では、横浜上麻生線と三ツ沢鳥山線を結ぶ自動車ネットワークは、現道により同程度の機能が確保されている事などを考慮し、決めたもので、これにより延長は五、三六〇㍍となった。また、これに伴い、片倉町駅手前付近で接していた都計道六角橋線(延長一八八〇㍍)を、都市計画道路の連続性を確保する観点から三ツ沢鳥山線の片倉町交差点まで四〇㍍延伸し、延長一、九二〇㍍とした。

 高度地区の変更は、市街地の環境維持を目的に設定している最高限高度地区と、土地利用増進を図ることなどを目的とした最低限高度地区において、的確で分かりやすく解釈に差異が生じないよう、記載内容を明確化した。





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